福井駅周辺の「ミニエ」客足好調だけど…県外客わずか3割 北陸新幹線福井県延伸3カ月の現状

昼時に会社員や女性らでにぎわうミニエの横丁エリア=19日、福井市中央1丁目

 3月の北陸新幹線福井県内福井延伸から3カ月たち、福井県福井市の福井駅周辺で同時開業した商業施設は、おおむね順調な客足を維持している。駅西口の再開発エリア内のフードホール「MINIE(ミニエ)」は3、4月の売り上げが想定を大幅に上回った一方、県外客は低調で土日祝日も来館者の3割程度にとどまる。夏休みなど今後の観光シーズンに向け、県外プロモーションを強化するなど一層の誘客を図る考え。

 6月19日の昼時、ミニエの横丁エリアを駅周辺で働く人や女性のグループなどが次々と訪れ、満席の店もあった。各店舗の商品を持ち寄って楽しむシェアテーブルや昼飲みなど、新たなランチの楽しみ方も定着しつつあるようだ。

 ミニエ運営室の担当者は「開業3カ月は総じて期待通り」と声を弾ませる。3月の売り上げは、開業の“特需”や春休みを加味した想定の2倍程度で推移。1階の店舗が出そろった4月も、店によって想定の2~3倍となるなど全館で好調を維持した。5月は大型連休後に客足がいったん落ち着いたが、全体的には4月とほぼ同水準という。

 利用者層をみると…

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