フライウィール、社内データを横断的に検索可能なデータ活用アシスタント「Conata Data Agent」

by 石井 一志

株式会社フライウィールは20日、企業内に眠った多種多様なデータと知見に基づいたAIが適切な情報を検索し、課題解決を支援するサービス「Conata Data Agent」を発表した。専門知識やデータサイエンスの知識を必要とせず、誰でも簡単にデータを活用できる環境を提供できるという。

Conata Data Agentは、情報検索技術と生成AI技術を駆使して開発されたデータ活用アシスタントサービスで、企業内に点在するデータベースやチャットログ、ナレッジベースだけでなく、PDF、画像、ドキュメント、表計算、スライドなど、あらゆる形式のデータをそのまま連携でき、これらを横断して高精度な回答を取得可能。またRAG(Retrieval Augmented Generation)を活用して、構造化・非構造化データの両方からリアルタイムに回答を生成する仕組みを提供する。

利用にあたっては、質問者が「プロンプト(指示文)」と呼ばれるテキスト情報をユーザーインターフェイス(UI)に入力すると、Conata Data Agentが社内の知見に基づいてチャット形式で回答を生成してくれる。この際、複雑な質問や意図であっても、まるで会話するかのように、迅速かつ精度の高い回答を提供するとのことで、例えば、過去のトラブル報告書や関連ドキュメントを横断的に検索し、類似事例や設計情報、事前検証結果を用いて、質問に対する回答を迅速に提示するとした。

また、従来のデータ分析や社内検索エンジンでは得られなかった深い洞察や、対処方法などの示唆も含む回答が表示されるため、利用者の行動に対する意思決定を支援できるとしている。

加えて、利用を重ねるごとに精度が向上する自動学習機能が搭載されているので、まるで企業情報に精通した専属のデータアナリストがいるかのように、企業独自の知見を踏まえた分析結果が表示されるとのこと。

Conata Data Agent イメージ画像

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