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今季の県産サクランボの収穫量について、県は20日、県議会運営委員会で、6月の高温により、当初予想していた1万2100トンを下回るとの見通しを初めて示した。昨年本格デビューした「やまがた紅王」にも影響が出る可能性があるとしている。
サクランボの生育・出荷状況の質問に、星里香子農林水産部長が答えた。県は生産者に早めの収穫や高温への対策を呼びかけてきたが、予想以上の高温が続いたため着色が進み、熟しすぎた実や肥大不足が見られると説明。「具体的な数量は把握できていないが、5月に公表した予想収穫量1万2100トンを下回るとみている」と述べた。
大玉のやまがた紅王については「4Lや5Lなどは少なくなるのではないか」との見通しも示した。委員からは「3年前の霜害よりも悪い状況だ」「観光業や旅館・ホテルにも影響が広がる可能性がある」「災害と捉え、財政的な措置をお願いしたい」などの意見が出た。予想収穫量の“下方修正”について「もっと早く情報提供すべきだったのではないか」との指摘に対し、星部長は「5月の公表時点では6月の異常な高温は予想できなかった」と述べた。