コパ・アメリカ開幕戦、前回Vアルゼンチンが白星発進 メッシ2得点絡みカナダ2-0で下す

アルゼンチンがカナダに2-0で勝利【写真:ロイター】

メッシは追加点をアシスト、先制点もスルーパスで演出

南米選手権(コパ・アメリカ)は現地時間6月20日に米ジョージア州アトランタで開幕戦が行われ、前回優勝のアルゼンチンがカナダに2-0で勝利した。

今大会は南米サッカー連盟所属の10チームに、北中米カリブ海地区からネーションズリーグの上位6チームを加えた全16チームで開催。米国で4チームずつ4組のグループリーグと、上位2チームずつが進出する準々決勝以降の戦いが行われる。

2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)も制したアルゼンチンは、米MLSインテル・マイアミでプレーするFWリオネル・メッシらの主力ベテランがスタメン出場。前半8分、相手コーナーキックから一気のカウンターを仕掛け、今大会を最後に代表引退を表明しているMFアンヘル・ディマリアが抜け出すもドリブルが長くなり決定機を逸した。

アルゼンチンは4-4-2のブロックを組むカナダに対してゆっくりパスを回しながら、機を見て一気にスピードアップする緩急の効いた攻撃を仕掛けた。一方のカナダはカウンターから鋭い攻撃を仕掛け、前半43分にはゴール前でMFステファン・エウスタキオがヘディングで合わせる決定機を作ったが、GKエミリアーノ・マルティネスがファインセーブで防いだ。

両チーム無得点での折り返しとなった後半の立ち上がり4分、アルゼンチンはメッシがゴール前へスルーパスを出すと、MFアレクシス・マック・アリスターが突進。GKマキシム・クレポーと接触しながらボールをつなぐと、FWフリアン・アルバレスが蹴り込んで先制ゴールを奪った。

後半20分にはマルティネスから1本のロングフィードでメッシが抜け出した。1対1はクレポーにセーブされたが、こぼれ球を拾ったメッシはクレポーを鮮やかなフェイントでかわして浮かしたシュートでゴールを狙った。しかし、これはゴール前に戻ってきたDFデレク・コーネリアスが体に当ててストップ。アルゼンチンは追加点のチャンスを逸した。

さらに後半34分にもメッシは自陣からのロングボールに右サイドから最終ライン背後へと一気に抜け出してGKと1対1に。飛び出してきたクレポーのセービングを浮かしてかわすようなシュートを放つも枠外に外れ、まさかのメッシがGKとの1対1を2連続失敗する光景が広がった。3分後には途中出場のFWラウタロ・マルティネスが1対1になるも、今度はクレポーがセーブ。アルゼンチンは決定機を連続で失敗してしまった。

それでも後半43分にメッシのスルーパスからラウタロが抜け出して、今度は1対1を冷静に流し込んで追加点を奪いアルゼンチンは2-0で大会を白星発進。ウルグアイとのタイ記録から抜け出す単独最多16回目の優勝を狙う。(FOOTBALL ZONE編集部)

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