JR上中駅前スマートエリアでモデル分譲地の造成開始 福井県若狭町、土地購入条件は太陽光住宅の建築

若狭町スマートエリア開発事業のモデル分譲地のイメージ図

 福井県若狭町がJR上中駅前一帯で進めるスマートエリア開発事業の一つ、モデル分譲地造成工事が始まり6月20日、現地で安全祈願祭が行われた。エリアの一部に全13区画を整備し、太陽光発電設備を搭載した住宅建築を土地購入条件とする。事業ではこのほか、子ども見守りシステムの構築や防犯カメラなどを備えた多機能街灯の設置も本年度中に行い、持続可能な地域づくりを進め、地球温暖化防止に対する住民意識を高める。

 同事業は町が2022年度から進めている。デジタル技術でエリアの魅力を高め、定住人口の確保や自治機能の維持などにつなげる狙い。1年目は福井大学や地元住民などと連携し事業構想を策定し、昨年度はモデル分譲地の実施設計や用地買収などを進めた。

 モデル分譲地は井ノ口区の約7千平方メートルに整備する。各区画は300平方メートル前後で、来年度に分譲開始する。

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