中国の伊利集団が乳業首位に 世界で最も価値あるブランド

中国の伊利集団が乳業首位に 世界で最も価値あるブランド

内モンゴル自治区フフホト市にある伊利集団の牛乳生産拠点で稼働するロボット。(フフホト=新華社配信/李志鵬)

 【新華社北京6月21日】英調査会社カンターがこのほど発表した世界で最も価値のあるブランド100を選出するランキングで、中国の乳業大手、伊利集団(Yili Group)が乳業部門で世界一を維持した。

 同社は英コンサルティング会社ブランド・ファイナンスが1月に発表した「世界で最も価値あるブランドトップ500」でも乳業部門で首位を守り、中国乳製品メーカーの実力を世界に示している。

 2021年に乳製品メーカーとしてアジアで初めて売上高が1千億元(1元=約22円)を超え、23年には売上高が1千億元を超えるアジアで唯一の乳製品メーカーとなった。

 複雑で変化に富む世界の経済環境に直面する中、全産業チェーンの競争優位性を生かして主導的地位を拡大し続け、売上高は31年連続で増加している。23年通期は1261億7900万元と過去最高を更新。24年第1四半期(1~3月)は325億7700万元と業界トップの座を一層固めた。

 健康食品に対する世界的な需要の高まりを好機とし、海外市場も積極的に開拓。世界各地に81カ所の生産拠点を設け、2千社を超える海外パートナーと提携する。製品は60以上の国・地域で販売されており、23年の海外売上高は前年比10.1%増と力強い伸びを示した。

 カンターのブランドランキングは、中国が今後も世界のサプライチェーン(供給網)で大きな役割を果たすとし、世界のビジネス市場に対する中国ブランドの重要性は日増しに高まっていると分析している。

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