県内でもはやってる!? 外側シャリシャリ中からトロッが魅力のボンボン菓子!郡山市の製菓店にも注文が殺到中〜!

ボンボン菓子とは、砂糖もしくはチョコレートで作った殻で具を包んだ菓子だ。日本では、中に甘い液体が入っているものが多い。

販売店では、4月くらいから売り上げが伸びている

ことし3月、某大手コンビニが関東の店舗限定で発売したボンボン菓子「シャインマスカットボンボン」が大人気に!即売れし、その後フリマサイトで高額で転売されるなど、現在も人気の商品だ。

県内の若者からも「SNSで聞いたことがある」との声が聞かれたが、この「シャインマスカットボンボン」は販売終了…。それにもかかわらず、いま、関東を中心に「ボンボン菓子ならなんでも食べてみたい」という需要が増えてきたよう。

ボンボン菓子はどこに…?

私たちの周りに、どのくらいのボンボン菓子が売っているのか…。
鈴木 美伸リポーターが、郡山市周辺の大手スーパーやコンビニ各店舗を周ってみたところ、売っている場所は見つけられなかった…。インタビューした県民の中にも「最近、食べた」という人はいなかった。

山梨県にあるボンボン菓子の最大手メーカー「八雲製菓」に聞いてみると、「注文を受けても生産が間に合わない。2〜3か月待ちの状態が続いている。想像もできないくらいの勢いで広まっている感じがする」との声が。

そこで、郡山市にある製菓店「五十嵐製菓」へ。昔ながらの製法で作ったロングセラー商品「五十嵐の甘納豆」が看板商品。取材に訪れた日は、サツマイモの甘納豆を作っていた。

店舗を持たず、製造が中心の製菓店

こちらで50年以上前から作っているのが「ウイスキーボンボン」だ。ボンボン菓子を作る企業は、全国でも3か所ほど。専務の五十嵐 一浩さんが「毎日製造しないと間に合わない状態になっている」と話すように、関東、中部、中国、九州など全国から注文が殺到して、創業以来の忙しさだという。「びっくりしている」と話すも、喜ばしい事態!

創業以来、初めての大ブレイク!

では、一体どのようにして「ウイスキーボンボン」ができるのか?

第一段階で使う材料は、水、ゼラチン、砂糖、ウイスキーの4つ。水と砂糖を混ぜて煮詰めたところにゼラチンを入れ、少し冷めてからウイスキーを入れてよく混ぜ合わせる。その液体を、ある2つの粉を固めて作った型に流し込んでいく。

2つの粉の詳細は企業秘密

上からさらに粉をまぶし、自然乾燥。半日経ったらひっくり返し、さらに1週間ほど乾燥させる。すると、液体と粉が馴染み、カリカリとした砂糖の壁ができあがる。「ウイスキーボンボン」の完成だ。

50年以上変わりなく続けている作業

頬張ると、中からトロッとウイスキーが!外側の砂糖のシャリシャリ食感と良い感じに混ざり合う。コーヒーに、砂糖代わりに「ウイスキーボンボン」を入れるのもおすすめ。ウイスキーの香りが広がり、フレーバーコーヒーのように楽しめる。

ウイスキーの香りが鼻に抜けておいしい

そして、中にウイスキーではなく日本酒が入った「日本酒ボンボン」も!いわき市のスーパー「マルト」からの注文で作った、限定のボンボン菓子だ。福島県産の日本酒を使った新しい商品作りの一環として企画された。和風で、やさしい味わいの仕上がりに。

中から日本酒がトロッと!

さらに、あるメーカーから「流行っているもの、できないの?」との依頼を受け…高級なブドウ味のボンボン菓子も商品化している真っ最中!

即売れした味わいに出会えるかも!

夏が旬と言われるボンボン菓子。孫などに「いま流行ってるんだよ〜」と教えられ、懐かしい思いで購入する昭和世代もいるという。初めましての人も、懐かしくいただく人も、いろいろなボンボン菓子を楽しんでみてはいかがだろうか。

県内では、郡山市の農産物直売所「べレッシュ」やハシドラッグ各店舗、ブイチェーン各店舗、熱海観光物産館で購入することができる。

*取り扱い店は、2024年6月11日放送時点

Chu!PRESS編集部

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