厚木市にある荻野三つ沢の里山を守る会活動場所で水路に落ちた子鹿を救出 厚木市・愛川町・清川村

子鹿を見つけた場所を示す東條会長

荻野三つ沢の里山を守る会が活動する厚木市上荻野で6月8日、田んぼ脇を流れる水路に落ちた子鹿を同会の東條隆夫会長と警察官で救出した。

前日7日に田植え準備に訪れた東條会長は「ウオーンウオーン」と聞きなれない鳴き声を耳にした。声がする方に行くと体長1m50cmほどの子鹿が水路を川下に走り去っていった。

翌日8日、会での作業を終え1人で片づけをしていると、子鹿が水路に再び現れた。子鹿を陸地に戻そうと警察に通報し、警察官と一緒に100m以上水路を並走し、子鹿を川上へと追いやり、無事に山に送った。

東條会長は「20年以上里山活動してきて初めてのこと。野生の鹿の救助に賛否はあると思うが、川上から川下に歩いて戻る途中、子鹿の声がウオーンウオーンと聞こえてきた。まるでお礼を言ってくれているかのようで、目から涙が出た」と笑顔で話した。

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