「ガレスのせいだ」アレクサンダー=アーノルドの中盤起用、ロイ・キーンは「適していない」と主張!「そこに流れ込むのと、そこで先発するのは違う」【EURO】

「パス成功率88%を記録し、イングランドに3回のチャンスを創出した。これはピッチ上の他のどの選手よりも多かった」

イギリスメディア『Daily Mail』は、EURO2024でデンマークと対戦したイングランドのトレント・アレクサンダー=アーノルドのパフォーマンスをそう伝える。「イングランドのミッドフィルダーの中で最も創造的だった」と評するが、元マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドは異なる見解を示す。

「ピッチの中央でプレーするのに適していない」と、ロイ・キーン氏は主張する。所属クラブのリバプールでは右SBが主戦場のアレクサンダー=アーノルドは、代表ではボランチでの出場が続く。EURO初戦のセルビア戦も中盤でプレーした。

マルチな能力を備えるが、キーン氏は代表での起用法に首をかしげる。

「毎週クラブでそのポジションでプレーしていない選手を起用するのは、常に大きな賭けだと思っていた。リバプールでは彼がそのポジションに流れ込んでいると言う人がいるのは知っているが、そこに流れ込むのと、そこで先発するのは違う。

私は中盤でプレーしたことがあるが、難しいポジションだ。体力的にも、走行距離でも...彼は2試合とも力不足だった」

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矛先は指揮官に向けられる。「すべてが彼のせいではない。おそらく、ガレス(・サウスゲイト)のせいだろう。フルバックをピッチの中央に投入するのは大きな賭けだ」と指摘する。

また、キーン氏はアレクサンダー=アーノルドの実力を一部認めつつ、問題点に言及する。

「サッカーでは、ボールを保持している時に何をするかが大事だ。だが、より優れたチームと対戦する際は、ボールを保持していない時に何をするかが本当に重要だ。

だからこそ、彼は難しい状況に追い込まれた。確かに、ボールを扱うのが得意で、パスも出せる。それに疑いの余地はないが、問題はそれ以外の部分だ」

イングランドは次戦、決勝トーナメント進出を懸けて25日にスロベニアと対戦する。アレクサンダー=アーノルドがピッチに立つとすれば、その起用ポジションとパフォーマンスも注目を集めそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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