アルカラス、昨年優勝のウィンブルドン前哨戦で2回戦敗退「これも人生の一部」

アルカラス、ウィンブルドン前哨戦は2回戦敗退

現地6月20日、「シンチ選手権」(イギリス・ロンドン/ATP500)シングルス2回戦が行われ、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク2位)は、地元イギリスのジャック・ドレイパー(同31位)に6-7(3)、3-6のストレートで敗戦。大会連覇とはならなかったが、「これも人生の一部」と受け入れた。

21歳のアルカラスは、先の「全仏オープン」(フランス・パリ)でキャリア通算3度目のグランドスラムタイトルを獲得。史上最年少ですべてのサーフェスのグランドスラムを制した。

次に迎えるグランドスラムは、昨年大会でノバク・ジョコビッチ(セルビア)を破って初優勝を果たした「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)。昨年も優勝している今大会で弾みをつけたいところだったが、地元ファンの声援を受けたドレイパーに苦杯を喫した。

第1セットは互いにチャンスを与えない締まった展開となったものの、6-6のタイブレークではアルカラスは0-4とリードを奪われる。ビハインドを挽回できずに6-7(3)でセットを失うと、第2セットもドレイパーのサービスゲームを崩すことができずに1ブレークを許して3-6。アルカラスにとってグラスコートで2年ぶりの敗戦となった。

それでもモチベーションが下がることはなく、「敗戦に対処するのは大変だが、それも人生の一部」と受け止め、「負けた後はポジティブなことも、ネガティブなことも次の大会へ改善していかなければならない」と前を向く。

「今はただより良くなること、練習すること、それだけに飢えているよ」とまだ経験の少ないグラスコートでの上達を望むアルカラス。7月1日の開幕まで10日ほどあるが、スペインには帰らず、「ウィンブルドンまでもう少しだから、選手たちとの練習に集中するつもり」と調整していくとした。

© 株式会社キャピタルスポーツ