GitLab、開発プラットフォームとGoogle Cloudとの統合拡張を発表

by 三柳 英樹

米GitLabは現地時間12日、GitLabのプラットフォームとGoogle Cloudとの統合を拡張したパブリックベータ版の提供を発表した。

統合拡張により、GitLabのプラットフォームのソースコード管理、プランニング、CI/CDワークフロー、セキュリティ、コンプライアンスなどの機能が、Google CloudのGoogle Identity Access Management、Workload Identity連携、Google Cloud Artifact Registry、Google Compute Engineに統合される。GitLabのプラットフォームとGoogle Cloudの両方を利用するユーザーは、GitLabのプラットフォームからGoogle Cloudの統合サービスをはじめとしたソフトウェア開発のライフサイクル全体を、システム間のコンテキストスイッチなしに可視化できるようになる。

Google Identity Access ManagementとWorkload Identity連携機能を、GitLabのプラットフォームと統合することにより、ユーザーは既存のIDプロバイダーでの認証とID管理の一元化が可能になる。これにより、サービスアカウントキーに関連したリスクを低減し、キーのローテーションに対する管理オーバーヘッドを最小限に抑えられる。

Google Cloudへのアプリケーションデプロイの高速化も実現でき、GitLabのランナー構成の自動化と、CI/CDカタログで提供されたGoogle Cloud Servicesコンポーネントのライブラリーを活用したCI/CDの自動化により、ユーザーはGitLabのプラットフォームからのパイプラインのデプロイを簡素化できる。

また、単一のデータプレーンでソフトウェアデリバリプロセスを完全に可視化することにより、コンテキストスイッチを最小限に抑えて開発者の生産性を向上させる。ユーザーは、GitLab内のGoogle Artifact Registryリポジトリでイメージを確認でき、GitLabとGoogle Cloudでのビルドアーティファクトを完全にトレースできるようになるとしている。

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