日本ハム・水谷「賞金は母に贈ろうかと」新庄監督からは「誰のお陰?」交流戦MVP会見 歴代最高打率・438で首位打者

 水谷が交流戦MVP受賞会見。力強いポーズを披露

 「日本ハム-楽天」(21日、エスコンフィールド)

 交流戦MVPに選出された日本ハムの水谷瞬外野手(23)が、この日の試合前に受賞会見を行った。「まだ実感がないっていうか、たくさんの素晴らしい選手がいる中で選んでいただいたということに対して、ありがたい気持ちと、自分でいいのかと、そういう複雑な気持ちです」と話した。

 18日まで行われた交流戦では全18試合に出場し、歴代最高打率となる・438を記録し首位打者に輝いた。「再昇格してから1打席1打席を大事にしてという気持ちでいましたし、後悔しないようにしようと毎打席送ってきましたし、打てない打席があってもまた次にいこうという気持ちがあった」と記録につながった心構えを明かした。

 新庄監督からは「『おめでとう』ということは言っていただきました」と明かした。「それ以外には?」と問われると、「『誰のお陰?』と言われました」とはにかんだ。

 賞金は推定年俸560万円の1/3以上となる200万円。使い道については前日は「全然決めてないです、欲しい物は何もないですし」と話してた。この日、改めて問われると「母に贈ろうかなと考えています」。ここまで支えになった母・智美さんにプレゼントする考えだ。

 交流戦を振り返って「毎日試合に出していただいて1軍の試合に出る大変さもわかりましたし、1年間戦う選手のすごさがわかりましたし、準備の仕方とかそういうところを学べたと思います」という。リーグ戦再開となる今後に向けて「光栄な賞をいただいたんですけど、まだ前半戦も終わっていないですし自分自身安堵できる立場じゃないと思うので、1打席1打席チャンスをいただいたらやっていこうと思いいますし、交流戦だけと言われないように引き締めてやっていきたいです」とキリッとした表情で誓った。

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