夏の宵、光の舞 高畠・二井宿、ゲンジボタル光る季節迎える

光を放ちながら舞うゲンジボタル=高畠町二井宿(長時間露光)

 「ホタルの里」として知られる高畠町二井宿地区で、ゲンジボタルが光る季節を迎えた。いくつもの黄緑色の光が、午後8時ごろから田園を流れる小川沿いに現れ、ゆらゆらと美しい群舞を見せている。

 同地区内ではゲンジボタルのほかヘイケボタル、ヒメボタルも生息している。地元住民で組織する環境保全団体「ゲンジ蛍(ボタル)とカジカ蛙(ガエル)愛護会」によると、このうちゲンジボタルは、適度な湿度があって風がなく、気温が20~23度ほどの夜に多く見られるという。

 今年は先週半ばごろから現れ始めた。愛護会の島津淳副会長は「高温の影響で例年より3日ほど早く出始めた」と説明。写真愛好家の撮影スポットになっており、訪れた人は三脚でカメラを構え熱心に撮影していた。島津副会長は「見頃は7月上旬まで続きそう」と話している。

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