首位発進レキシー・トンプソンに笹生優花も敬意「やっぱりスーパースター」

レキシー・トンプソンがキャリア初のメジャー単独首位発進(撮影/村上航)

◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 初日(20日)◇サハリーCC(ワシントン州)◇6731yd(パー72)

レキシー・トンプソンがフルタイムでのツアー参戦を今季限りとすることを発表したのは、3週前の「全米女子オープン」のタイミングだった。その試合で予選落ちを喫したものの、次の出場となった前週「マイヤークラシック」はプレーオフで惜敗。今度はメジャーでキャリア初の単独首位発進を決めた。

“引退”撤回の可能性についても質問が飛んだ(撮影/村上航)

「ビッグタイトルを獲得して、フルタイムでのプレーについて考えを改めるシナリオは?」。少し気は早いが、誰もが気になる質問に「聞かれると思っていた」と笑って続けた。「私は一日一日を大切に過ごしていくだけ。もう発表はした。満足もしている。ゴルフはクレイジーなゲームだから、あまり先のことは考えない」

2日目も楽しみな注目組(撮影/村上航)

達観したようなスタンスでも、全米女子オープン覇者の笹生優花、元世界ランキング1位のコ・ジンヨン(韓国)と一緒に回ったプレーは研ぎ澄まされていた。タイトな林間コースでフェアウェイキープ率こそ42.85%(6/14)にとどまったが、パーオン失敗は4ホールだけ。グリーンを狙うショットのスコア貢献度は「+3.893」で全体トップだった。

笹生優花は23歳の誕生日に「74」(撮影/村上航)

同組の笹生も寂しさを隠せない様子で敬意を口にする。「レキシーさんが引退するっていうのは、あんまり考えたくない。みんなが見てきた選手。一緒に回って、やっぱりスーパースターだなって思いました」と言った。

笹生自身は23歳の誕生日に2オーバー「74」で54位スタート。結果的には木に当たってフェアウェイに跳ね返ってきたものの、1Wショットを大きく左に曲げた14番の3パットから4連続ボギーを喫した。それでも、2オンした最終18番(パー5)でバーディを取り返して2日目の反撃に望みをつなげた。(ワシントン州サマミッシュ/亀山泰宏)

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