男性死亡…車にはねられる、見通し良い直線道路で 近くにいた女性、衝突音に驚き…救護せず去った車を目撃 飛び散った部品から特定された男逮捕、「怖くて」と語った無職34歳

死亡ひき逃げ事件が発生した現場=5月25日午前、本庄市万年寺3丁目

 埼玉県本庄市万年寺3丁目の市道で男性が車にはねられ死亡したひき逃げ事件で、県警交通捜査課と本庄署は20日、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、同市小島3丁目、無職の男(34)を逮捕した。

 逮捕容疑は5月24日午後8時18分ごろ、軽乗用車で上里町方面から深谷方面に走行中、路上にいた同市下野堂3丁目、無職の男性(65)をはね死亡させ、救護措置をとらず逃走した疑い。男性は搬送先の病院で死亡が確認された。死因は多発性外傷だった。

 同課によると、現場は見通しがよく信号のない直線道路。防犯カメラの精査や現場に残っていた車の部品から、逃走車両と男を特定した。男は「事故を起こしたことは間違いない。怖くなって逃げた」と容疑を認めているという。

■見通し良い直線道路、近くに女性(以下、初報記事)

 5月24日午後8時20分ごろ、本庄市万年寺3丁目の市道で、同市下野堂3丁目、無職男性(65)が車にはねられ、搬送先の病院で死亡が確認された。車は救護措置などを取らずに現場から逃走しており、本庄署は死亡ひき逃げ事件として調べている。

 同署によると、現場は片側1車線で見通しの良い直線道路。車は西方から東方に進行中、路上にいた男性をはね、そのまま東へ逃走した。通りがかった40代女性が衝突音を聞いた後、黒っぽい車が走り去るのを確認したという。同署は車の行方を追っている。

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