来年3月からパスポート偽造対策 顔写真ページをICチップ一体化

 政府は21日の閣議で、新たな旅券(パスポート)の発給などを盛り込んだ旅券法施行令の改正を決定した。外務省によると、新旅券は偽造対策のため、顔写真掲載のページをプラスチック製にし、ICチップと一体化させる。来年3月24日以降に申請した分が対象で、土日祝日を除き、申請日から約1週間で交付されるという。

 旅券が新しくなるのは2020年以来、5年ぶり。現行同様、出入国スタンプを押す査証(ビザ)欄には葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」の作品が印刷される。表紙の色やサイズに変更はない。

 来年3月からは、オンライン申請時の手数料を100円値下げし、書面申請は300円値上げする。

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