庁舎棟内に屋内訓練場 福島市消防本部・福島消防署 新庁舎の基本設計を公開 迅速な出動が可能に

機能を集約した消防庁舎のイメージ(福島市提供)

 福島市は18日、建設を計画している市消防本部・福島消防署の新庁舎の基本設計をホームページで公開した。消防本部や消防署などの庁舎棟と屋内訓練場、車庫が一体化した設計となっている。庁舎棟内に屋内訓練場を設置するのは県内の消防本部で初めて。

 庁舎1階に消防署機能を置くことで消防隊員の迅速な出動が可能になる。車庫の面積は現状より広く、一般車両と緊急車両の出入り口を分離することで緊急車両の出動をより円滑化し、消防力を最大限に発揮できる。

 新庁舎では省エネと創エネを行い、消費エネルギー量を従来の建物の25パーセント以下に削減する「ニアリーゼブ」の実現を目指す。空調や照明設備などで省エネ機器を導入し、屋根外壁の断熱性能を向上させたりする。創エネに向け、新庁舎の屋根への太陽光発電パネル設置などをする。

 新庁舎は市内霞町の現在の市民会館がある場所に建設し、2028(令和10)年4月に供用を開始する予定。免震構造の鉄骨造り3階建てで、延べ床面積約5600平方メートル。2025年に市民会館の解体工事を進め、2026年にも新庁舎の工事を開始する計画だ。

(県北版)

新庁舎の屋内訓練場のイメージ(福島市提供)

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