「杉浦悠太に追いつきたい」日大出身ルーキー・出利葉太一郎がプロ初の週末へ

出利葉太一郎がプロとしての大きな一歩を踏み出した(撮影:福田文平)

<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2日目◇21日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>

ゴルフの名門・日大出身のルーキー出利葉太一郎(いでりは・たいちろう)が、7バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「69」をマーク。トータル7アンダー・19位タイに浮上し、プロになって初めてレギュラーツアーで予選通過を果たした。「前半の早い段階でダボがきたけど、後半も4連続バーディがきてくれたので、上出来かな」と振り返った。

最大の武器は、身長180cm・体重87kgと恵まれた体格を生かしたドライバーショット。平均飛距離は約300ヤード超とプロでも屈指の飛ばし屋だが、「今週はドライバーを使えるホールが僕の中では少ないです。ブッシュに入れて、ロストになる可能性が高い。なので、久しぶりにマネジメントを重視してやっています。いつもとは違ったゴルフをして、こうやっていいスコアであがれているので、それもまた次につながるのかな」。

刺激になっているのは、大学時代の同期で主将だった杉浦悠太の存在だ。昨年11月の「ダンロップフェニックス」でアマチュア優勝を果たしたライバルは、同年にプロ転向。今季は優勝こそないものの、開幕戦から5試合連続でトップ10に入り、賞金ランキング7位につける活躍を見せている。

副主将だった出利葉は、「僕にとって、杉浦悠太の存在は大きい。早く追いつきたいですし、練習ラウンドをともに過ごすのは楽しいので、普段から自分もレギュラーツアーで戦えるように頑張りたい」と闘志を燃やしている。

今季は下部のABEMAツアーが主戦場。それだけに、レギュラーツアーでのチャンスは是が非でも生かしたい。同期の背中を追いかける23歳が、自慢の豪打で初の週末を戦う。(文・神吉孝昌)

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