気づきにくい「梅雨型熱中症」 効果的な予防のポイントは?【長崎】

蒸し暑い梅雨のシーズン、湿度が高くなる時期の熱中症「梅雨型熱中症」に注意が必要です。

専門家に注意点や予防のポイントを聞きました。

KTN記者
「長崎市眼鏡橋にきています。昼前ですが手元の温度計を見てみると、温度が32.4度、湿度が92パーセントとなっています。まとわりつくようなじめっとした暑さとなっています」

眼鏡橋では多くの人が観光していました。

帰省の親子
「ちょっとジメジメした感じの暑さがある」

専門家がこの時期、注意を呼びかけるのは「梅雨型熱中症」です。

長崎みなとメディカルセンター 救命救急センター 山野修平 医師
「梅雨の時の場合は、気温があまりなくても熱中症が起こる。自分が熱中症であることに気づきにくいところがある」

湿度が大きく影響する「梅雨型熱中症」は暑さに慣れていない時期に、自分でも気付かないうちに「脱水症状」と「体温の上昇」が進んでしまうのが特徴です。

人は汗をかいて体の熱を逃がそうとしますが、湿度が高いと汗が蒸発せず、熱が体にこもって体温を下げにくくなり、熱中症のリスクが高まるということです。

県内では4月末から6月16日までに82人が熱中症とみられる症状で搬送されました。

2023年は5月29日に梅雨入りしましたが、搬送された人は今年より多かったことが分かります。

九州北部地方は6月17日に梅雨入りし、これから湿度の高い日が続きます。

予防のポイントを聞きました。

山野修平 医師
「ポイントとなるのは水だけ飲むのではなく、塩分の入ったスポーツドリンクや経口補水液など、こまめに摂取するのが大切」

このほかエアコンと除湿器を併用することなども効果的だということです。

専門家は熱中症にならない環境づくりや体調管理などを心がけてほしいと呼びかけています。

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