夏の味覚「クロマグロ」早くも漁獲枠の9割に達する 遅い梅雨も影響か「いい天気が続いて水揚げが順調」

21日、鳥取県境港市の保育園では旬の味覚・クロマグロを使った給食に
園児たちが大喜び。
一方で、今年のマグロ漁は例年とは違う傾向もあるようです。
長ければ7月下旬まで味わえるクロマグロなんですが、今年は早めに楽しんだ方が良さそうなんです。
その理由とは?

21日境港市のなかはま保育園で、園児がおいしそうに食べたのは、その名も「マグロ給食」。

クロマグロの水揚げが全国トップクラスを誇る境漁港。
境港天然本マグロPR推進協議会は、地元の味に親しんでもらおうと毎年「マグロ集会」を行っています。

クイズや動画でクロマグロの生態や食卓に届くまでの流れを学び、園児は特別にきのう水揚げされたマグロをステーキにして試食させてもらいました。

マグロについて学んだあとは、子どもたちの大好きな給食の時間ですが、21日の給食はいつもと一味違います。
通常のメニューに加えてマグロの竜田揚げが振舞われ、園児たちはおいしそうに頬張っていました。

園児は
「美味しい」
「血合いがおいしかった」
「柔らかくておいしかった」

地元の旬の味覚に大満足の園児たちでした。

マグロシーズンに沸く港町ですが、鮮魚店を訪ねると例年と違う動きも。

キャスター 小崎純佳
「とろけます。甘くて、脂の乗りがすごく良いです。実は今シーズン初のマグロなんです。最高です」

こちらの店には、マグロの希少部位も多く並んでいます。
気になる現在の価格はどうなっているのでしょうか?

木村鮮魚店 木村努 社長
「水揚げが順調でしたので、例年に比べればかなり落ち着いた価格だと思います」

水揚げは順調とのことですが、今年は例年とは違う動きが…

木村鮮魚店 木村努 社長
「今年はお中元シーズンにはマグロは持たないというか、終わってしまうんじゃないかと思うので、情報知っておられる方は早い送りで、いま時期からお中元動いています」

今シーズンの水揚げは、6月いっぱいまでとみられているのです。

境港市水産商工課によりますと、20日時点の水揚げ量の累計はおよそ970トン(エラ腹抜き)で、すでに漁獲枠のおよそ9割に達しているということです。

例年だと7月中旬、長ければ7月下旬まで楽しめますが、一体なぜなのでしょうか。

木村鮮魚店 木村努 社長
「スタートが早かったということ、大型が多かったところ、いい天気が続いて水揚げが順調だったことが一つあると思います」

境港のマグロ、まだという方、今シーズンは早めに味わったほうが良さそうです。

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