大洲市で“キツネ”!?を撮影 専門家「野生で見られるのは珍しい」【愛媛】

愛媛県大洲市で視聴者が「キツネ」と思われる動物を撮影。キツネといえば北海道のイメージがありますが、愛媛にもいるんでしょうか。テレビ愛媛のカメラも撮影に成功しました。

野原で遊ぶ2匹の動物の動画。この映像は6月に大洲市で撮影されたものです。撮影した男性は…

動画を投稿した男性:
「肱川沿いをウォーキングしててその時に見つけた。年に2、3回しか会わない感じですね。私が見つけたのは5年くらい前(から)珍しいなと。あまりキツネなんて見ることなかったんで。ただ昔からいるのは聞いてた。例えば国道を走ってた時に夜見つけたことはあったんですけど」

本当にキツネなのか?EBCライブニュースの取材班が現場で撮影を試みました。

八木貴士リポーター:
「小さな子ギツネです。今2匹が確認できますね。地面でじゃれて遊んでいるようです。親ギツネの姿は近くには見当たりません。土を掘り返したりして遊んでいます」

日が沈み、辺りが暗くなってきた午後7時ごろ、2匹の姿を発見。確かに姿はキツネの様です。動物の専門家・とべ動物園の佐々木善基副園長に映像を確認してもらいました。

とべ動物園・佐々木善基副園長:
「動画を見る限りでは昨年生まれた子ギツネではないかと思います。顔つき、胴体の細さ、それから特徴的なのは太いしっぽに長いしっぽですよね。これがキツネの特徴でありますので。本州から中四国、九州に関しては全部統一して『ホンドギツネ』となってますので、その種類で間違いないです」

ホンドギツネとは本州から四国、九州にかけて生息するキツネで、鋭く細長い顔つきと長く太いしっぽが特徴です。佐々木副園長によりますと撮影された2匹は体長40センチほどで、生後1年が経つ若い「ホンドギツネ」の『きょうだい』か『カップル』ではないかと推測。生息域にしていた里山が姿を消すにつれ、県内でホンドキツネが目撃される数も減少していて、野生で見られるのは珍しいということです。

とべ動物園・佐々木善基副園長:
「(キツネは)20年ほど前はこの辺でも見られることもあったが、もう今キツネは少なくなっているので珍しいと言ってもいいと思います」

ただ、農家にとっては畑を荒らすこともあり、むやみに近づいてエサをやったりせず、静かに見守ってほしいとしています。」

投稿者の男性:
「見守ってほしいですよね。せっかく生活をしてるわけですし、家族で棲むということは(種を)つないでいくと思う。そういう意味でしっかりと見守ってあげて」

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