「キスされた」「腰、お尻、胸を触られた」市長からのセクハラ9件告発を公表する異常事態 南城市議会

南城市議会の特別委員会は21日、市役所内のハラスメントの実態を把握するため、市の職員など約600人を対象に行ったアンケート結果を、市議会のHPで公表しました。

公表された文書では、古謝景春市長に「腰、お尻、胸を触られた」「キスされた」「卑猥な言葉をかけられた」など、市長によるセクハラの告発が9件に上ったことが記されています。

アンケートの集計結果では、セクハラを訴えたのは23人とされていて、このうち9件が古謝市長関連だったことになります。

回答にはこのほか、「(セクハラが)トラウマとなっており、古謝市長を見ると体調が悪くなる」「報復があるのではないか」といった、声をあげにくい状況を訴える記述もありました。

また、ハラスメントに関する相談窓口について、プライバシー保護への不安や、人事異動などの不利益、行為のエスカレートを不安視する声、問題解決にならないといった回答が合わせて66%を占めました。

古謝市長はこれまでに、自身の元専属運転手を務めた女性からセクハラを受けたとして提訴されていますが疑惑を全面的に否定しています。

特別委員会では今後、市に対し第3者委員会の設置を要請する方向で進めています。また、アンケートの中では瑞慶覧長敏前市長や新屋勉前副市長から、農業委員の選考に関して圧力をかけられた、といったハラスメントを訴える回答もありました。

■アンケートに回答…263人(職員・委託先職員・業務委託を受けた事業主等)

Q1. ハラスメントを受けたこと又は見聞きしたことがありますか?(複数回答あり)
①受けたことがある…47人
②見聞きしたことがある…46人
③相談を受けたことがある…11人
④ない…208人

Q2. (Q1で①、②、③と答えた人が対象)それはいつのことですか?(複数回答あり)
①現在…11人
②過去1年以内…22人
③その他…50人

Q3. (Q1で①、②、③と答えた人が対象)ハラスメントの種類は何ですか?(複数回答可)
①セクシュアル・ハラスメント…23人
②パワー・ハラスメント…56人
③妊娠・出産・育児・介護に関するハラスメント…13人
④その他のハラスメント…8人

© 琉球放送株式会社