“ホッケーの街”奥出雲町のチームに日本代表選手が新加入 悲願の優勝と1部昇格めざし…ホーム戦で声援を

島根県奥出雲町を拠点にするホッケーの社会人チーム“セルリオ島根”。所属するリーグ戦で、22日に2024年シーズンのホーム初戦を迎えます。現役日本代表を含め地元出身の3人の選手が新たに加入し、チームは勢いに乗っています。

奥出雲町の三成公園ホッケー場。練習するのは、セルリオ島根のメンバーです。セルリオ島根は全5チームが参加するホッケー日本リーグの2部に所属。5月に開幕した2024年シーズンで、2部優勝と1部昇格をめざしています。開幕から2連勝という好調なチームを牽引するのが、新加入の二澤未来也選手。地元奥出雲町出身で、チーム初の現役日本代表メンバーです。
春の大学卒業後は、1部の強豪チームに入る選択肢もありましたが、ふるさとに戻る道を選びました。

セルリオ島根・二澤未来也選手:
(セルリオ島根を選んだ)一番の理由は、小、中、高校とこの奥出雲町でホッケーをやってきて、奥出雲町を盛り上げたい、奥出雲町が好きなので。

しかし、ホッケーだけでは生計は立てられず、セルリオ島根の選手は全員、日中は別の仕事をしていて、二澤選手も松江市の企業で新入社員として働いています。

セルリオ島根・二澤未来也選手:
自分は社会人としては1年目で、入社したばかりで、ホッケーは関係なく全力で仕事に取り組んでいきたい。

山陰パナソニック・原幸秀さん:
ホッケーをやりながら仕事もしているのはすごいし、うらやましい。両立できるように頑張って欲しいし、期待しています。

仕事を終えた二澤選手は、職場から奥出雲町へ約1時間かけて車で移動。週4日、午後9時まで汗を流します。

二澤選手と同じくこの春大学を卒業してチームに加入した2人の同級生がいます。

Qセルリオ島根に加入した理由は?
セルリオ島根・松島貴也選手:
友達が(チームに)いたり、地元にチームがあるというのが一番だと思う。

セルリオ島根・松原良樹選手:
自分は奥出雲町が好きだったので、帰ってこようと思った。

セルリオ島根・二澤未来也選手:
(仕事との両立は)結構しんどいですけど、自分たちが勝って、皆さんが喜んでもらえることが一番の原動力なので。

地元、横田高校の同級生3人。大学でもトップレベルで腕を磨いてきました。

セルリオ島根・膳棚大剛監督:
日本のトップでやってきた3人が帰ってきてくれて、セルリオ島根がパワーアップしたので、悲願の1部昇格で地元を絶対に盛り上げたい。

今シーズン初のホーム戦は22日と23日に開催。新戦力が加わった新チームで、悲願の1部昇格を狙います。

この試合の模様は、「ホッケータウン奥出雲」というサイトでライブ配信されます。
1部昇格には、2部の5チーム中3位以内が絶対条件ですが、現在セルリオ島根は自動昇格となる単独首位。シーズンは10月まで続きます。

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