周波数「600㎒」を誤って「500㎒」に 来年度入試の問題作成委員が試験問題を確認しミス発見 鳥取大学大学院

鳥取大学は21日、去年8月に実施した大学院の入学試験で出題ミスがあったと発表しました。

発表によりますと、出題ミスがあったのは、去年8月18日に実施した鳥取大学大学院持続性社会創生科学研究科博士前期課程工学専攻の第1回一般入試における、化学バイオコース「有機化学・分析化学」の試験問題です。

出題ミスの内容は、大問Ⅲで、化合物のスペクトルを周波数「600㎒」で測定したグラフを示し、それを用いて各問を解答させる意図で出題したところ、問題文中は誤って「500㎒」と記載していたということです。

5月14日に、来年度入試の問題作成委員が、前年度の試験問題を確認した際に出題ミスを見つけたということです。

化学バイオコースの全受験者は37人で、そのうち20人がこの科目を選択していました。

大学は、この出題ミスにより正しい解答を導き出せない問題については、全員正解として取り扱い、得点を修正したうえで改めて合否判定を行いましたが、これによる合否結果への影響はなかったということです。

鳥取大学は、「今後このようなことが生じないよう試験問題の作成・点検をより一層入念に行うなど、再発防止を徹底し、信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。

© 株式会社山陰放送