セールに罪はなし?!私のやってしまった、安物買いの銭失いエピソード

引用元:Tetiana Soares/gettyimages

安い!と思って飛びついたけれど、結局使わずに無駄になってしまった買い物ってありませんか? 口コミサイト「ウィメンズパーク」ママたちの失敗談とともに、無駄使いしないための買い物のポイントについて消費生活アドバイザーの和田由貴さんに聞きました。

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結局無駄になったママたちのお買い物一覧

――まずは、ママたちの無駄になってしまった買い物のエピソードを紹介します。

■子どものジャージ
「安く買えた!と思ったら、このジャージがものすごく石油臭い!! 臭いを落とす方法をネットで調べてやってみたけど取れない! 洗濯もしてしまったため返品もできずにお蔵入り。安物の大量生産されたものにあるようですね。あれこそ、銭失いでした」

■6000円台の三輪車
「もう10年以上前ですが、子どものクリスマスプレゼントに三輪車を買いました。大型のディスカウントストアで6000円台だったと思うのですが、3ヶ月ぐらい経った頃に、庭で遊んでいた子どもが『三輪車こわれた!』と。見に行くと、パーツ単位でバラバラに崩壊していました」

■インクのカートリッジ
「高いけれどプリンターのインクは、純正品を買うようになりました。以前、1台目の時にリサイクルや互換品のインクを使っていたら、インクが詰まったようで、プリンター本体が壊れてしまいました」

■キャットフードも高いのには意味がある
「ずっと動物病院でキャットフードを買っていたのですが、急に子猫をもらうことになり、子猫用のキャットフードをドラッグストアで購入。ものすご~く臭い!さらに匂いが強すぎて他の猫が狙ってくるし…ウンチも臭い!今まで食べていた高いフードは、やっぱり違うんだな~と実感しました」

■洗練されたパンツのはずがおじさん風に
「ネットでパンツを購入。写真を見ると洗練されていてオシャレな感じの、クロップドパンツ。しかも、セール中で千円引き!安く買えた~とホクホク。すごーく楽しみにしていたのに、届いて着てみたら作業着にしか見えない。グレー色なのでどこからどー見ても、事務所のおじさん。返品しましたが、おじさんパンツに送料+手数料で900円も無駄にしてしまいました。悲しい」

■リコール品だった爪切り
「高齢者の固い爪を切ったら、つめ切りがバラバラに分裂してしまいました。後日、店頭にリコールの書面が貼ってありましたが、もう捨ててしまった後でした…」

■衝動的に購入した洋服
「自分の服をたまにフリマサイトで買うことがあります。やはり服は試着しないとダメだなーっと。その年や1年前に販売されていた新品がかなりお買い得価格で出品されると、それこそ早い者勝ちなので、見つけた途端に反射的に買ってしまう。そして、冷静に考えてみると、持っている形に似たものだったり、色だったりということも。結局いらなくて出品しちゃうってことが結構あります。送料と手数料を入れると赤字になるんですよね…」

安物買いの銭失いにならないために購入する前に、費用対効果を考えて

ついつい安いと思って購入したものの、失敗と言うことが多いこともあります。無駄にしない買い物方法について、和田由貴さんにアドバイスいただきました。

「冷蔵庫や掃除機などの高級家電、ブランドもののバッグなど高いものを購入する際は、よくよく吟味して買うのに、安いものは吟味せずに買いがちです。
いつも購入しているものがセールになっているという場合を除いて、やはり“安いから”という理由だけで購入していると、安物買いの銭失いになってしまいます。“必要だから”購入するという視点を常に持つことがとても大切ですね。

ママの体験談にもありますが、買い物で失敗してしまうことが多いのが、通販サイトで購入する時です。安いから、人気商品だから、すぐなくなってしまうからと焦って注文すると、失敗します。
服や靴などは試着してみないとわからないこともあるので、通販サイトを利用する時は、返品時の送料が無料というサイトを利用することも大事です。

そして、一番大事なことは、注文する前に1回あたりのコストがいくらくらいになるのか、費用対効果をよく考えることです。

例えば、洋服をシーズン終わりにセールで購入したけれど着る頻度が少なければ、そのシーズンに購入した着る頻度の高い正規品の方がお得ということもあるからです。また、いつも買っているメーカーの紅茶よりも、安いという理由で知らないメーカーの紅茶を購入したものの、味がイマイチで、結局、買い直すということも。安く購入したはずの紅茶は、飲まずに無駄にしてしまうということがあります。
焦ってネットで注文しそうになった時は、買い物のカートに入れて、一度冷静に考えて見ることです。たとえ欲しい商品が手に入らなかったとしても、その商品とは縁がなかったと考えることが、安物買いの銭失いにならない秘訣ではないでしょうか」(お話/和田由貴さん)

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私も先日、通販で購入した人気の高いパンツを結局、返品。返品送料1500円でした。服や靴を焦って購入するのは本当に失敗のもと。試着の大事さを痛感しました。
(取材・文/酒井範子、たまひよONLINE編集部)

和田由貴さん

PROFILE
消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、幅広く暮らしや家事の専門家として多方面で活動。また、環境カウンセラーや省エネルギー普及指導員でもあり環境問題にも精通する。私生活では2人の子を持つ母で現役の節約主婦でもあり、日常生活に密着したアドバイスを得意とする。「節約は、無理をしないで楽しく!」がモットーで、耐える節約ではなく快適と節約を両立したスマートで賢い節約生活を提唱している。

※文中のコメントは「ウィメンズパーク」(2022年1月末まで)の投稿を再編集したものです。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※記事の内容は2022年3月の情報で、現在と異なる場合があります。

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