梅雨入りが遅い年は…大雨にも注意が必要!? 雨のシーズンが遅れた理由は【気象予報士解説】

<LIVEしずおか 田中健太郎気象予報士>
2024年の東海地方の梅雨入りが6月21日と平年より15日遅くなった理由は、夏の空気の勢力がなかなか強まってこなかったためです。これまで梅雨前線の南にある夏の空気のエリア=太平洋高気圧は東西に勢力を強めていました。やっとこの高気圧が北への勢力を強めてきたので、前線が北上して梅雨が始まったということになります。

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<LIVEしずおか 井手春希キャスター>
6月20日は、沖縄の梅雨明けが発表されましたが、沖縄の梅雨明けのあとに、静岡が梅雨入りするのは珍しいですよね。

<LIVEしずおか 田中健太郎気象予報士>
1951年以降、70年以上の歴史の中で過去6回しかありませんでした。最後の年が1967年でしたので、57年ぶりのこととなります。それぞれの年には共通した特徴がありました。梅雨入りはとても遅かったのに、梅雨明けは平年の7月19日頃より早かった年がほとんどでした。

さらに、梅雨の時期の降水量の平年比は100%以上となった年がほとんどで、雨の量が多かったことが分かります。2024年の梅雨も短期間で大量に降ってしまうおそれがありますので、雨の降り方に気をつけましょう。

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