夏の猛暑念頭に電気ガス補助金が“限定復活”も7月は適用されず 逆風止まらない岸田首相の一手に街の声は?

通常国会が事実上閉会したことを受け、岸田首相が21日午後6時から記者会見を行い、電気・ガス料金の補助を8月から3カ月間、再開すると表明した。
街の声は…。

21日の午後1時前、拍手の中、自民党の会合に姿を現した岸田首相。
同僚議員を前に、「大きな混乱、ご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げる次第ではありますが、自民党を守るために私自身、自民党総裁として決断させていただきました」と、19日に成立した改正政治資金規正法をめぐって二転三転した混乱について釈明した。

自民党議員から批判する声が出る中での“おわび”

20日の会合では、自民党議員から「(代議士会に)出席してあいさつすべきだ」と公然と批判する声が出る中での“おわび”となった。

自民党の派閥をめぐる裏金問題で揺れた国会は、21日に事実上閉幕した。
これを受け、岸田首相は、21日午後6時から記者会見に臨んだ。

会見で岸田首相は、5月の使用分でいったん終了した電気・ガス料金の補助の一時的な再開や、年金生活者への給付金などを表明した。

街の人の声は…。

70代:
(補助金が)復活したらうれしいなと思う。なんで復活するのかは、疑問ですね。

電気・ガスへの補助金は、ウクライナ侵攻などでエネルギー価格が高騰したことを受け、2023年1月から開始された。
電気は、使用量1kWh(キロワットアワー)あたり7円の補助で、標準的な家庭では月に最大で2800円軽減されてきた。

しかし5月の使用分を最後に、補助金は終了した。

岸田首相は夏の猛暑も念頭に、8月の使用分から、3カ月限定で電気・ガス料金の補助再開を表明したが、暑い盛りの7月の使用分には補助は適用されないとみられる。

8月の使用分から3か月限定…7月は適用されず?

さらに年金については、2024年度から増額したものの、物価の上昇には追いついておらず、事実上目減りしている。

70代:
今もらっている年金にプラス上乗せがあるということですかね。2000円でも3000円も1月上がれば、本当にうれしいですよ。

逆風が止まらない岸田政権、起死回生の一手となるだろうか。
(「イット!」6月21日放送より)

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