厚木市消防本部が６月17日、火災の延焼を防いだ会社役員の伊東克巳さん（36）に感謝状と記念品を贈った。
伊東さんは厚木市内でリハビリデイサービスの事業所を経営しており、５月３日に送迎のため宮の里のマンションを訪問。サービス利用者が乗っていたエレベータの壁が燃えていることに気づき、施設に備え付けの粉末消火器で消し止めた。掲示物が燃えて煙が充満しており、放火によるものと判明した。
伊東さんは「見つけた瞬間やばいと思った。利用者さんを守らなければという一心で行動した。子どもたちの前で表彰してもらい誇らしい」とコメント。以前に消火器やホースを扱う消防大会に出た経験もあるという。岡田政弘消防長は「迅速で的確な通報と消火活動プロの目から見ても模範となる行動」と称えた。
厚木市消防本部によると管内では昨年59件の火災があり、うち14件が放火または放火の疑いによるものだった。
