巨人4位転落 長野が一矢、阿部監督「明日につながる」完封負け阻止が収穫

 9回、長野は左中間に2点適時二塁打を放つ(撮影・佐藤厚)

 「巨人2-4ヤクルト」(21日、東京ドーム)

 痛恨の敗戦を見届けた試合後、巨人・阿部監督は努めて前向きに振り返った。4点を追う九回、2死から代打・長野の2点適時打で一矢。ベテランの通算1499安打にベンチの士気も上がった。「明日につながるんじゃないか」。今季12度目の完封負け阻止が収穫だった。

 1点を先制された直後、初回の攻撃で先頭・丸が三塁線を破る二塁打。無死二塁を作ったが、続く立岡が左飛に倒れた。以降、ヤクルトの先発・吉村に苦戦。5月1日の対戦も7回無失点に抑えられ、指揮官は「次に当たる時はしっかり対策していく」と前を向いた。

 試合前には選手を集め「全員がヒーローになるチャンスがある。日々新たに頑張ってくれ」と呼びかけた。この試合を含め、球宴前残り24試合。「(野球に)慣れたら勝てない」と気を引き締める。4月6日以来76日ぶりのBクラス転落。「明日も日々、新たにやる」と切り替えを強調した。

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