阪神・石井が初星 気迫0封リレーのトリ!劇勝呼ぶ3連続K 「明日も勝ちマッスル」お立ち台で“夢”かなえた

 お立ち台でポーズを決める石井と小幡(右)

 「阪神1-0DeNA」(21日、甲子園球場)

 自慢の筋肉同様、力強く、頼もしい投球でハッピーエンドに導いた。阪神・石井が0-0の九回のマウンドに上がる。そして甲子園を沸かせ、ほえた。

 「間違ったらホームランがあるバッターばかりだし、九回で点を取られたら負ける可能性が高くなる。すごく大事な1イニングで抑えられて良かった」

 先頭の牧には高めに浮いたスライダーを中前へ運ばれた。「ブルペンから荒れていたので、大丈夫かな」と不安もあったが、「変化球はしっかり低く」とすぐに修正。続く宮崎は152キロ直球で空振り三振。筒香は外角低めのシンカーで空を切らせ、最後は山本をフォークで空振り三振に。圧巻の3者連続三振で、今季初勝利を手にした。

 お立ち台では“夢”をかなえた。「僕は自分のことをチーム一のマッチョだと思っているので、僕が勝ちと言ったら『マッスル』と言ってもらっていいですか?」と提案。「明日も勝ちマッスル!」の新決めぜりふを披露し、大いに盛り上げた。「計画してもう3年くらいたっているので、今日できてよかった」とにっこり。営業担当者は“勝ちマッスルグッズ”を急いで企画するという。

 昨年、石井がプロ初勝利を挙げた試合では小幡が代走で“神走塁”。今年も2人で大きな1勝をもたらした。「明日のデーゲームで試合があるので、しっかり睡眠を取って頑張りたい」と石井。もちろん次戦も勝ちマッスル!

© 株式会社神戸新聞社