屋上庭園、癒やしの場 富山西総合病院、増築の北棟完成

ガラス製のキャンバスや、植物の種をイメージしたカラフルなベンチが設置された屋上庭園=富山市婦中町下轡田

 富山西総合病院(富山市婦中町下轡田)の北棟が完成し、竣工(しゅんこう)式が21日、現地で開かれた。外来や救急用の診察室や手術室を増やしたほか、新たに屋上庭園や介護医療院、療養病棟を整備した。

 医療法人社団藤聖会(藤井久丈理事長)が運営する。北棟は病院北側の駐車場に増築し、鉄筋コンクリート5階建てで、延べ約8700平方メートル。外来患者の増加を受け、外来用に新たに20の診察室を設け、手術室は3室増の7室とした。救急センターには感染症に対応できる陰圧室を整備した。介護医療院は要介護者の長期療養施設で、定員は48人。

 竣工式には関係者34人が出席し、藤井理事長が「人生100年時代と言われる中、長期にわたって患者一人一人の健康に寄り添える病院でありたい」とあいさつした。

 富山大芸術文化学部の岡本知久講師と学生5人がデザインを考案した屋上庭園の除幕式もあり、クレヨンで絵が描けるガラス製のキャンバスやベンチがお披露目され、地元のピノキオナースリースクールの年長児29人が楽しんだ。

 22日に一般向けの内覧会を開き、特定看護師による健康相談会などを行う。介護医療院は7月1日から、外来や救急部門は同8日から利用を開始する。

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