待ったなし“紫外線対策” あなたの“日焼け止めの使い方”間違ってませんか…皮膚科医が教える正しい使用法 塗り方だけではなく落とし方にも注意が必要

6月21日は「夏至」。1年で最も日差しが強くなる季節です。この時期、気をつけたいのが紫外線対策。あなたの日焼け止めの使い方、間違っていませんか?

波長の長いUVAと波長の短いUVB

暑くなり日差しが気になる季節ですが、皆さん、どんな紫外線対策をしているのでしょうか?街の人に聞いてみました。「外に出るときは、日焼け止めと日傘を欠かさない」「子どもに日焼け止めクリームを塗っている。敏感肌なので、低刺激なものを使うようにしている」「昔は『男性は日焼けした方がかっこいい』というような風潮があったが、最近はそうでもない。男性も肌が荒れないのが、かっこいいと思う」紫外線対策には肌の白さだけではなく、皮膚の健康を保つ重要な役割があるといいます。「紫外線には2種類ある。波長の長いUVAと波長の短いUVB。この2つを、日焼け止めクリームで防ぐ」(宮の森スキンケア診療室 上林 淑人 院長)波長の長いUVAは皮膚深くまで入り込み、肌を黒くしてシワやたるみの原因に。波長の短いUVBは皮膚に炎症を起こし赤くするだけではなく、表面の細胞を傷つけ皮膚がんの原因になるともいいます。

ドラッグストアで売られている日焼け止め

札幌市東区のドラッグストア「サツドラ北8条店」。定番のクリームタイプの日焼け止めだけではなく、スプレーやスティックタイプなど、さまざまな種類が並びます。今シーズンはその売れ行きに変化が見られるといいます。「ここ2~3年コロナ禍で外出を控えていた人が出かけるようになったので、日焼け止めも早い時期から売り上げが好調」(サツドラ 広報担当者)中でも人気なのは、スプレータイプの日焼け止めです。「顔だけではなく髪やうなじなど自分の手が届かないところにも、ひと吹きすると日焼けを止められる使い勝手の良さが人気」(サツドラ 広報担当者)手軽に紫外線対策ができる日焼け止めですが、皆さん、正しく使っていますか?「どのタイプが一番効果的なのか?」「どれくらいの量を塗ったらいいのか?」「『洗浄剤を使ってください』と書いてあるが、どこまで洗ったら落ちるのか不安」(いずれも日焼け止めの利用者)

正しい使い方を

日焼け止めの効果的な使い方を、皮膚科医の上林淑人医師に聞きました。「日焼け止めの効果をしっかりと求めたいのであれば、クリームタイプがベスト」(宮の森スキンケア診療室 上林 淑人 院長)クリームタイプは肌への密着度が高いので成分がとどまりやすく、効果が持続しやすいといいます。しかし、一度塗ったら安心というわけではありません。「朝に塗ったきりだと効果が落ちてくるので、一番いいのは3~4時間おきに塗りなおす」(上林 淑人院長)重ね塗りした日焼け止めは、落とし方にも注意が必要です。「クレンジングをしてしっかり落とす。落とさないと肌に残って、肌荒れの原因などになる」(上林 淑人院長)油分を含むタイプは石鹸だけではなく、クレンジング剤を使ってしっかり落とした方が安心だと言います。しっかりと紫外線対策をして、肌のトラブルを防ぎましょう。

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