≒JOY、1stシングル首位獲得 前向きな言葉のオンパレードで心を鼓舞するアップナンバー

CD Chart Focus

参考:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2024-06-24/

6月24日付(6月18日発表)のオリコン週間シングルランキングは、≒JOYの1stシングル『体育館ディスコ』が初週10.4万枚を売り上げ、1位に輝いた。1stシングルがオリコンの初登場1位を記録するのは、今年度ではZEROBASEONE、ME:I、Aぇ! group、すとぷりに続き5組目。女性アーティストとしては今年度2組目となる。また、今年1月に発売された自身初のCD作品であるミニアルバム『きっと、絶対、絶対』も、オリコン週間アルバムランキングで初登場1位(※1)を獲得しており、1st作品でアルバムとシングルの両ランキングでともに初登場1位となるのは女性アーティストでは約2年半ぶりという快挙も達成した。

≒JOYは、指原莉乃のプロデュースにより、2022年に誕生した女性アイドルグループ。指原プロデュースのグループとしては、=LOVE、≠MEに続く3組目となる。メンバーは17歳から21歳の12人で、全員が代々木アニメーション学院所属。≒JOYというグループ名には「メンバーと、これから応援してくださるファンの皆さんが出会ったときに、喜びだったり幸せだったり、そういう気持ちになってもらえたら」という指原の思いが込められているという。

本作の表題曲である「体育館ディスコ」は、その名の通りディスコ調のアレンジが痛快なアップテンポなナンバー。センターの江角怜音を軸に、AメロからBメロをメンバーそれぞれが歌い継ぎ、サビでは全員のユニゾンで大いに盛り上げる。歌詞に描かれるのはポジティブ全開な青春の輝き。〈世界変えましょう!〉〈全員 幸せになれ〉と前向きな言葉のオンパレードで聴き手の心を鼓舞する。パフォーマンス面では歌唱力の高さにも注目。それぞれの個性を活かした歌い方がすでに身についているのか、どのパートも安定感がある。加えて時折挿入されるハモりや掛け声も良いアクセント。楽曲をいっそう華やかに演出している。

カップリングとして収録されているのは「夢見る♡アイドル」と「ネバギバ!生きろ」の2曲。「夢見る♡アイドル」は楽曲も世界観も純度100%のアイドルソングといった印象で、普段よりキュートさを増した発声スタイルが聴きどころ。一方の「ネバギバ!生きろ」は行進曲のような壮大さも感じられる応援歌で、プロデューサーの指原が手掛けた歌詞からは、「辛いことがあっても乗り越えて進んでいこう」と背中を押すようなメッセージが伝わってくる。曲調やリズム、音程がクルクルと変わる難易度の高さをものともしない表現力を堪能してほしい1曲だ。

今回の結果を受け、リーダーの小澤愛実は「2作連続で、このような素敵な結果を頂くことが出来て本当に光栄な気持ちで一杯ですし、私たちも幸せです。いつも応援してくださっている皆様のおかげですので、私たちもこれからもっともっと成長して、全力でパワーを届けていけるように頑張りたいと思っていますので、応援よろしくお願いします」(※2)とコメント。記念すべき1stシングルでの快挙に手応えを感じているようだ。

そして、10月からは4都市をまわる『≒JOY ホールツアー2024』の開催が決定している。ライブ映えする楽曲の多い≒JOYだが、今作を携えた彼女達がどのようなステージを見せてくれるか期待が高まる。

※1:https://realsound.jp/2024/01/post-1556401.html
※2:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004240.000013546.html

(文=渡部あきこ)

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