お中元商戦、アツくスタート 岩手の百貨店、「涼」感じる商品人気

常温で日持ちする県産品に着目し、防災に役立つ品々をそろえたTMさくら野=21日、北上市本通り

 岩手県内でお中元商戦が始まった。百貨店では21日に売り場が開設され、各小売店も準備を急ぐ。今年は全国的に気温の高い日が続き、アイスクリームなど「涼」を感じられる商品が人気。能登半島地震被災地の応援ギフトや、常温備蓄できて防災に役立つ缶詰、レトルト商品を手厚くする店舗も。物価高とはいえ「感謝を伝えたい」との声は多く、多様なニーズに応える商戦は熱を帯びそうだ。

 「頑張るぞ」と声をそろえ、拳を突き上げる。北上市本通りのTMさくら野はこの日、例年より2週間遅くお中元ギフトセンターを開き、従業員が出席して出陣式をした。

 第三セクター北上都心開発(八重樫守民社長)が昨年8月に事業承継してから初めて迎えるお中元商戦。カタログを含め1500点用意し、うち県産品は約270点で過去最多という。

© 株式会社岩手日報社