任期切れで教育長不在に 青森県板柳町 教委、「3年間」と誤認識 職務代理者が対応

 青森県板柳町は21日、昨年6月5日付で就任した髙橋幸治教育長(62)の任期が切れ、教育長が不在になったと発表した。地方教育行政法の規定により、辞職した前任者の残り任期が本来の任期だったが、町教育委員会が「3年間」と誤って認識していたため。教育長が不在の間は教育委員の坂本正幸氏(69)が職務代理者として対応する。

 髙橋氏の本来の任期は「2024年6月17日まで」だった。町教委は「26年6月4日まで」と認識していた。町や町教委によると、今月20日、県市町村職員退職手当組合から髙橋氏の退職金などに関する手続きの連絡を受け、誤りが発覚した。21日、町教委定例会で教育委員に経緯などを説明し、謝罪した。

 町教委の田中禎一学務課長は取材に対し「ご迷惑をおかけして申し訳ない。今回の事態を重く受け止め、今後は任期を確認して再発防止に努めたい」と語った。髙橋氏は「驚いたが、自分も任期の確認をしっかりとしていなかった」と話した。

 町は近いうちに、教育長の人事案と臨時議会の日程などを検討する予定。

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