陸上短距離の多田修平がパリ五輪断念表明「オリンピックを諦める形になりました」ふくらはぎの負傷が完治せず日本選手権欠場へ

 多田修平

 2021年東京五輪の陸上男子100メートル代表の多田修平(住友電工)が22日、自身のX(旧ツイッター)を更新。今夏のパリ五輪出場を断念すると記した。

 「本日大阪選手権で試合感を確かめる為に出場しましたが、やはり脹脛がまだ完治しておらず、日本選手権を欠場することになりました。オリンピックを諦める形になりましたが、また来年の東京世界陸上を目指して頑張ります。」と記した。

 多田はこの日、ヤンマースタジアム長居で開催された大阪選手権男子100メートル予選4組に出場し10秒60で1着。全体2位の記録で午後の準決勝進出を決めたが、棄権した。

 多田は東京五輪で男子100メートルに出場し予選敗退。五輪イヤーの今季は3月の世界室内選手権60メートルで6秒52の日本新を樹立し好スタートを切っていた。しかし、4月の織田記念国際の男子100メートル予選でスタート直後に走るのをやめて右脚を押さえながらレースを棄権。車いすで搬送され、右ふくらはぎ肉離れと発表された。

 その後、パリ五輪選考会となっている6月末の日本選手権出場を目標に調整を続けていた。

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