“トップ俳優”として定着した2PM・ジュノ「スポーツソウルの記事で自分を振り返る」【創刊39周年インタビュー】

「『スポーツソウル』はデビュー当時から感謝の関係を持ち続け、歌手生活を共にしてきた新聞だ。いつも温かい応援と視線が込められた記事を通じて、自分自身を綿密に見ることができた」

K-POPの第2世代を牽引したボーイズグループ2PMの“末っ子”ジュノは、今や韓国を代表する俳優として定着した。2023年、ジュノが出演したドラマ『キング・ザ・ランド』(JTBC)は、Netflix非英語圏部門で1位となり、“ジュノパワー”を再確認させた。

彼は劇中、成長過程で生じた痛みのせいで笑いを軽蔑する財閥2世のク・ウォン役を演じ、ドラマ出演者の話題性ランキング1位、韓国企業評判研究所の俳優ブランド評判ランキング1位など、各種指標を総なめにするシンドロームを巻き起こした。

「放送前まではこんなに多くの方々が愛してくれるとは思わなかったが、感謝の気持ちが大きい。ロマンチックコメディードラマでもあり、現場が楽しくないと視聴者の方々にも良いエネルギーをお届けできないと思って、ずっと笑いながら楽しく撮影した記憶がある。Netflixでグローバル1位になったときは、とても気持ち良かった。全世界の方々が僕たちのドラマと一緒に泣いて笑って共感してくださったという意味なので。多くの方々を笑顔にさせる作品として記憶に残ってほしい」

(写真提供=JYPエンターテインメント)ジュノ

ジュノが最も記憶に残る作品は3つ

2013年の映画『監視者たち』で演技活動を始めたときには、韓国を代表する俳優になるとは予想できなかった。しかしジュノは、驚くべき“打率”で作品性と興行性の二兎を得た。

「特別な台本を決める基準や条件があるわけではなく、自分が楽しく読んで、心を動かされる作品に出会ったという気がする。もちろん、俳優としてずっと新しい姿をお見せしたいという気持ちも大きい。自ら共感して没頭する話と人物に心が惹かれた。そうしてこそ、視聴者の心も動かせるのではないかと思う」

キム・ウビンやカン・ハヌルと一緒に撮影した映画『二十歳』(2015)、コミカルな悪役に扮したドラマ『キム課長とソ理事~Bravo! Your Life~』(2017)、正統メロドラマだった『ただ愛する仲』(2017)、“ジュノシンドローム”の始まりとなったドラマ『赤い袖先』(2021)など、見事なフィルモグラフィーを誇る。

ジュノは最も記憶に残る作品として『監視者たち』と『赤い袖先』、そして最近の作品である『キング・ザ・ランド』を挙げた。

「『監視者たち』は僕が俳優としての第一歩を踏み出すことになった作品だ。オーディションを受けてリス役を演じるまでの過程が、本当に運命的だった。最高のデビュー作だ。除隊後の復帰作である『赤い袖先』のイ・サン役は、撮影が終わった後、一番手放しにくいキャラクターだった。実在の人物を演技する挑戦だったので、いつにも増して多くの悩みと努力をした。『キング・ザ・ランド』はヒーリングになることを願って撮影した。外的に、演技的に細かいディテールに力を入れた。だから送ってもらった愛が、さらに貴重に感じられた」

(写真提供=JYPエンターテインメント)ジュノ

若者世代には「俳優」の印象が強いが、ジュノのルーツは2PMだ。今はメンバー全員が30代に入ったが、2023年にソウル蚕室(チャムシル)室内体育館で開かれたデビュー15周年記念コンサート「It's 2PM」では、まったく衰えを感じさせないパフォーマンスと幻想的なライブステージでファンを熱狂させた。

ジュノは「15周年記念公演は本当に感慨深かった」と振り返った。

「何度もデビュー記念日を迎えたが、今回は特別な意味があった。感謝するという言葉では言い表せない大きな感情を感じた。今までもそうだったように、これからもお互いのそばを守る頼もしい存在としてファンと共に歩んでいく。僕たちを待ってくださるファンの方々がいる限り、いつまでも素敵な姿でお伺いしたい」

歌手活動と演技という両分野の“王になった男”だが、彼も始まりは小さな存在だった。練習生時代にはデビュー組に入ることができず、デビュー組に入るために練習量を増やし、声帯結節(左右対称に声帯にこぶのようなものができる状態)を経験し、所属事務所から追い出されそうになった危機を経験したこともある。

試練を経験したからこそ、彼は今も苛酷と思われるほどの自己管理を止めない。そんな彼にファンが付けたニックネームが「野望ジュノ」だ。

(写真提供=JYPエンターテインメント)ジュノ

「“野望”というと、大げさな感じで照れますね(笑)。大小の目標を決めておいて努力する。自己管理も俳優として、歌手としての努力のひとつ。配役にふさわしい体格を作らなければならず、ステージに立てる体力を持っていなければならないので。自分の夢を実現する機会があることに感謝し、すべての瞬間で与えられたことに最善を尽くそうと思う」

K-POPはすでに第5世代に入った。第2世代のK-POP全盛期を率いた先輩として、最近は後輩たちに会うたびに応援するようになったという。ジュノは「後輩たちがステージに上がるまで注いだ努力を知っているので、着実に元気で幸せに過ごせるよう応援したい」と話した。

猛暑で全国が暑さに苦しんでいるが、ジュノはNetflixオリジナルシリーズ『CASHERO(キャシャロ)』の撮影に余念がない。最高の姿を見せるために、今も見えないところで人知れず汗を流している。彼は忙しいなかでも「『スポーツソウル』の創刊39周年を心よりお祝い申し上げる」と、祝賀メッセージを伝えた。

「長い間、大衆と大衆文化人をつなぐ架け橋として立派に活躍してくださり、ありがとうございます。これからも読者のそばで正確なニュースを伝えるメディアとして、共に過ごしてほしい。読者の皆さんも2024年の残り一年、幸せなニュースでいっぱいになることを願っています」

◇ジュノ プロフィール

1990年1月25日生まれ、本名イ・ジュノ。2008年9月にボーイズグループ「2PM」のメンバーとしてデビューした。2013年の映画『監視者たち』から俳優業に進出。ドラマ『記憶~愛する人へ~』『キム課長とソ理事~Bravo! Your life~』『ただ愛する仲』などに出演。除隊後のドラマ復帰作となった2021年『赤い袖先』で朝鮮王朝の王を熱演し、「2021 MBC演技大賞」でミニシリーズ部門男子最優秀演技賞とベストカップル賞の2冠に。2023年のドラマ『キング・ザ・ランド』のヒットで、俳優としての地位を不動のものとした。

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