<OTOTEN>ティアック、「UD-507」など展示。新クロックジェネレーター初披露も/エソテリック初出展

6月22日(土)と23日(日)の2日間、東京・有楽町の国際フォーラムで開催されている国内随一のオーディオショウ、OTOTEN(オトテン)。今年も開場前から多くの来場者が詰めかけ、新しいオーディオプロダクトへの期待が満ち溢れていた。早速6F G604のティアックと、G605のエソテリックのブースをレポートしよう。

有楽町の国際フォーラムにてOTOTENが開催

ティアック -最新ディスクリートDAC搭載のUD-507が人気

ティアックは、referenceの300番シリーズ、500番シリーズ、700番シリーズを様々な組み合わせで披露、アナログプレーヤーもふくめ、同社の主力コンポーネントを活用した具体的なシステムプランを展開していた。スピーカーにはKlipsch(クリプシュ)を組み合わせる。

ティアックのメインシステム。内側はKlipschのHeresy IV、外側がForte IV。いずれもヴィンテージシリーズ

注目はやはり新製品のUSB-DAC&プリアンプ「UD-507」で、500番シリーズ初のディスクリートDACを搭載するなど、デジタル再生の最先端をいく機能が満載。パワーアンプ「AP-505」、CDトランスポートの「PD-505T」を組み合わせ、コンパクトなシステムでCDからハイレゾまで幅広く対応できることをアピールする。

また会場ではクロックジェネーターの「CG-10M-X」も参考出品として登場。2017年に発売された前モデルもロングセラーになった機種で、その後継機として期待される。

クロックジェネレーター「CG-10M-X」を参考出品。夏頃の発売を予定

部屋の反対側には、もっともエントリークラスとなる300番シリーズ「PD-301-X」とプリメインアンプ「AI-300」によるシンプルなシステムを提案。こちらは現代的なデザインのKlipschのリファレンスシリーズ、「RP-8000FII」を組み合わせていた。

300番シリーズによるサイドボードにも設置できるシンプルなシステムプラン

エソテリック -アメリカでも高評価のシンプル&ハイエンドなシステム提案

エソテリックはOTOTENに初出展。部屋を斜め向きに使うという新鮮なセッティングでデモンストレーションを行っていた。壁からの反射を受けにくいので音質的にも有利な可能性がある、ということで実験的に設営してみたとのこと(その代わり座席数が限られるという欠点もある)。

初出展のエソテリックは少ないコンポーネントで実現できるハイエンドな世界を提案

フロリダのオーディオショウで高評価を得た組み合わせであるamphion(現在は国内代理店はなし)のスピーカー「Krypton 3X」と、プリメインアンプ「F-02」によるシステムプラン。CDプレーヤーに「K-01XD」、ネットワークプレーヤーに最新の「N-01XD SE」と、少ないコンポーネント数で実現できるハイエンドな世界観を提示していた。

上からK-01XD、N-01 XD SE、AB級プリメインのF-02。F-02にはさらに強化電源も追加している

同社がマスタリングが手がけた「エソテリック名盤復刻シリーズ」のSACDディスクもデモンストレーションにて再生。マスタリングエンジニアの音のこだわりと共に、ホルストの「惑星」など録音・演奏ともに質の高いタイトルを再生、来場者の耳を楽しませていた。

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