「またか…」連日のダボ先行からカムバック 勝みなみが5試合ぶり予選通過

勝みなみは5試合ぶりの予選通過(撮影:南しずか)

<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目◇21日◇サハリーCC(米ワシントン州)◇6731ヤード・パー72>

最後に1メートルに寄せたアプローチは、ミスショットだった。「ちょっと失敗したんです。ダフっちゃったけど、手前から転がって良いところについた。知らんぷりして、狙い通りって顔で(笑)」。勝みなみはバーディで締めくくり、トータル1オーバー・23位タイ。4月「シェブロン選手権」以来の予選通過に、安どまじりの笑顔を見せた。

初日はダブルボギー発進からイーブンパーまでカムバック。そして2日目もまた、3番でダブルボギーが先にきた。「またか…と。めちゃくちゃ悔しかった。少しでも予選通過に近づけるように、少しでもいいプレーができるように、気持ちを上げていった」。

5番、8番ではバンカーから寄せきれずボギー。砂の硬さに対応できずオーバーしたり、ショートしたりとセーブできなかった。「うまくいかなかったり、裏目にでたりした。バンカーがイメージ通りに打てなかったので、後半はバンカーを避けながらやっていました」。後半はボギーフリーの2バーディ。ダブルボギーの借金をチャラにはできなかったものの、前半のミスは取り戻した。

「難しいコースで、メジャーで予選通過できた。ポイントも全然違いますし、4日間回れることはいい勉強になる」。3週間前の「全米女子オープン」は出場権を得られず。現在、ポイントランキングは70位。できるだけ早くシード権獲得の安全圏まで浮上させ、秋のアジアシリーズの出場権もつかみ取りたい。

2カ月ぶりの週末は、ただ上だけを見ていく。「バーディも取れているし、パターもそんなに悪くないので、ティショットやセカンド次第で上位を狙えると思う。耐えながら、少しずつ頑張りたい」。ムービングデーこそはバーディ先行で、コツコツと順位を上げていきたい。(文・笠井あかり)

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