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夏の甲子園を目指す高校野球千葉大会を前に、千葉商大付と市松戸の出場選手登録を外れた3年生たちによる壮行試合が7日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。スタンドには保護者らが応援に駆けつけ、ブラスバンドやチアの姿も。この日の主役たちは、集大成となる高校最後の晴れ舞台で精いっぱいプレーした。
監督同士の交流があり、練習試合を何度も行っている両校による壮行試合は昨年に続き2度目。千葉商大付の吉原拓監督が「ベンチ入りを果たせない選手たちが一区切りをつける場をつくりたかった。それを見た主力選手も何かを感じてほしい」と舞台を用意した。
グラウンドはナイター照明がともされ、公式戦同様の緊迫した雰囲気。約2時間の真剣勝負が繰り広げられた。
市松戸の3年生29人のうち、背番号を勝ち取ったのは16人。他の3年生はこの日を境に打撃投手をしたり、ノックを打ったりとサポートに回る。川上峻平は春季大会では一塁ランナーコーチだった。夏の大会はグラウンドに立てないが、この日は「自分ができるベストのパフォーマンスを出したかった」と四回に先制の2点二塁打を放った。
小学3年生から10年近く続けた野球で、プレーヤーとして臨む最後の試合。後続の適時打で生還すると仲間と抱き合って喜んだ。捕手では好リードで投手を支え、大阪から駆け付けた父・晃崇さんら家族の前で躍動。「集大成を見せられて良かった。これから仲間を支えたい」と晴れやかな表情だった。
試合は市松戸が4―0で勝利。同級生の勇姿を目に焼き付けた島村翔温主将は「一番近くで見てきた仲間がいいゲームをしてくれて刺激になった。次は自分たちの番」。ベンチ外となった仲間の思いを確かに受け取った主将。チーム一丸となって夏の大会に臨むことを誓った。
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