カブス・今永昇太を打ち崩したメッツ、先制3ランのマルティネスは「少し球威が落ちていた」メンドーサ監督「速球への準備はできていた」

まさかの大炎上だ。

現地6月21日、シカゴ・カブスの今永昇太は、本拠地リグレー・フィールドでのニューヨーク・メッツ戦に先発登板したが、3回0/3を投げて11安打3奪三振10失点と大乱調。メジャー移籍後ワーストの3本塁打を浴びるなど、散々なピッチング内容で今季2敗目(7勝)を喫した。これで防御率は1.89から2.96に悪化している。

この日、立ち上がりから制球に苦しんだ今永は、初回に無死一、二塁のピンチを背負うと、3番J.D.マルティネスに先制3ランを許してしまう。さらに2回は、先頭フランシスコ・アルバレスにソロ本塁打、2死一塁から2番ブランドン・ニモに2ランを献上。3回も連打から1点を失い、そして8点目を失った4回途中に無念の降板となった。

米ニューヨーク地元紙『New York Post』によると、先制3ランを放ったマルティネスは試合後、「自分たちが良いラインナップなのは知っている」と前置き。その上で、「(今永との対戦は)ボールが先行し、甘い速球を打つことができた。イマナガの速球は、前回の対戦時と比べると、少し球威が落ちていた」と内容を振り返っている。
同紙によればこの日、今永の速球は平均90.1マイル(約145.0キロ)。前回のメッツ戦では、平均91.8マイル(約147.7キロ)だったという。さらに、メッツの指揮を執るカルロス・メンドーサ監督は、「ゾーンに球が入ったとき、なかでも特に速球に対する準備ができていた」と見解を示し、「素晴らしいアプローチ」と味方打線を称賛していた。

なお、この試合はカブスが1対11と大敗。チームの連勝がストップし、貯金は「4」となっている。

構成●THE DIGEST編集部

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