ラグビー日本代表 イングランドに完敗もリーチ主将「必ずこのチームは強くなる」エディーHCは手応えも

 後半、タックルを受ける日本代表のリーチ・マイケル(撮影・佐々木彰尚)

 「ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ、日本代表17-52イングランド代表」(22日、国立競技場)

 日本代表(世界ランキング12位)はイングランド代表(同5位)に17-52で完敗。新生エディージャパンの初陣を飾れなかった。イングランドとの対戦成績は12戦全敗となった。

 先制は日本。前半2分にSO李がPGを決めた。開始5分ごろまでは素早い展開から押し込む展開が多く、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチが帰任当初からコンセプトに掲げる「超速ラグビー」の片鱗を見せた。

 しかし、同14分にフランカー、カニンガムサウスのトライで逆転を許すと、その後防戦一方に。24分、29分、さらに前半ラストプレーでもトライを奪われ前半を3-26で折り返した。

 後半も失点を重ね一時は42点差をつけられた。それでも同26分にWTB根塚がトライ。さらに29分に途中出場のFB山沢がトライを決めて点差を縮めた。

 その後、イングランドに突き放されて敗戦。9年ぶりに日本の指揮を執ったエディーHCは、FB矢崎ら経験の浅いノンキャップ4人を先発にして臨んだが、ほろ苦いスタートとなった。

 試合後の会見で、リーチ主将は「結果的には悔しいけど、この経験は必ず自分たちの財産になると思う。若い選手が出てきてトップのチームとやることで自信つけれる部分はつけて、直すところは直して必ずこのチームは強くなると思います。次の試合に準備して頑張りたい」と話した。

 コンセプトの“超速ラグビー”の手応えについて、エディーHCは「新しいスタイルのラグビーを試みる時は常に、フィジカルでもメンタルもキャパシティーの問題がある」と時間を要すると説明。その上で「最初の15分はとてもプレッシャーをかけることができた」と手応えを口にした。

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