「夢を追い続ける」ジャバーが2年連続準優勝のウインブルドンに向けて奮起!「また次の決勝に進むことが何よりも強い女性だと思う」<SMASH>

現在開催中の女子テニスツアー「エコトランス・女子オープン」(6月17日~23日/ドイツ・ベルリン/芝コート/WTA500)で2回戦を突破したオンス・ジャバー(チュニジア/世界ランク10位)が記者会見に登場。そのなかで、約1週間後に開幕する今季3つ目の四大大会「ウインブルドン」(7月1日~14日/イギリス・ロンドン/芝コート)に対する思いを、過去の敗戦を振り返りながら語った。

今季序盤はヒザのケガに悩まされ苦戦を強いられたジャバー。最初の四大大会「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハード)では2回戦で敗退。その後4大会連続初戦(2回戦)負けが続き思うようなプレーができずにいた。しかし「全仏オープン」(フランス・パリ/クレー四大大会)では2年連続ベスト8強入りを果たすなど復調の兆しを見せつつある。

今月からは自身が最も得意とする芝シーズンがスタートした。ツアー初優勝を飾ったのが21年の「バイキング・クラシック・バーミンガム」(イギリス・バーミンガム/芝コート/WTA250)。さらに22年、23年のウインブルドンでは決勝へ進出。アフリカ大陸出身の女子選手として初のグランドスラム(四大大会)決勝の舞台に立つという歴史的な快挙を成し遂げた。
ちなみに、22年はエレーナ・ルバキナ(カザフスタン/同4位)に1セットアップから逆転負け。昨年はノーシードから勝ち上がったマルケタ・ボンドルソワ(チェコ/同6位)にストレートで敗退している。このほど、WTA(女子プロテニス協会)のインタビューを受けた29歳のジャバーは、ウインブルドンでの快挙達成の喜びを実感するとともに、ほろ苦い思い出を回想しながら次のように語った。

「私が成し遂げたことは素晴らしいことだと思う。決勝まで勝ち進みながら優勝を逃すのは、いつだってつらい。でも、私は夢を追い続けるつもりだし、失敗を恐れてはいけないということを学んだ。もしまた決勝に進んでまた負けてしまっても、また立ち上がって、次の決勝に進むことができたら、それが何よりも強い女性だと思う」

なお、「エコトランス・女子オープン」準々決勝に進出したジャバ―は、現地22日に第1シードのココ・ガウフ(アメリカ/同2位)と対戦する。念願のウインブルドン制覇に向けて良い手応えをつかんでほしい。

構成●スマッシュ編集部

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