シアラー氏「計画がない」ここまでのEUROイングランド代表のパフォーマンスを評価

写真:第3戦での復調に期待がかかるイングランド代表©Getty Images

イギリス『BBC』で解説を務める、元イングランド代表のウェイン・ルーニー氏とアラン・シアラー氏が、UEFA EURO 2024(ユーロ2024)のイングランド代表のパフォーマンスについて議論を交わした。同メディアが伝えている。

イングランド代表はここまでのユーロ2024で、セルビア代表に1-0と辛勝した後、デンマーク代表との試合では1-1の引き分けに終わり、勝ち点「4」を稼いでいる。多くの才能を擁し、今大会の優勝候補の一角として挙げられていたイングランド代表だったが、選手の特徴を活かしきれておらず低調なパフォーマンスに終始している。

イングランド代表のギャレス・サウスゲート監督は、デクラン・ライスの隣の一でプレーさせる選手の最適解を見つけ出すことができておらず、今大会はトレント・アレクサンダー=アーノルドを起用。ルーニー氏は、中盤の組み合わせに関して、「(ジュード)べリンガムをもう少し深い位置でプレーさせるべき」と語り、以下のように見解を示している。

「そして、(フィル)フォーデンに自由を与えるべきだ。アントニー・ゴードンがプレーするのを本当に見てみたい。選手としてアーノルドのことは好きだが、中盤にはもっと良い選択肢があると思う」

ルーニー氏はライスの隣にべリンガムを配置し、フォーデンをトップ下に、今大会出番のないアントニー・ゴードンの左ウィング起用を提言。対してシアラー氏は、今季ブレイクを果たした若手選手の起用を薦めている。

「ギャレス(サウスゲート)は何をするにも細心の注意を払っているが、試合後の(カルヴィン)フィリップスに関する発言には驚いた。私はその言葉に賛成しない。アダム・ウォートンやコビー・メイヌーも選択肢に入るだろう。トレントを起用して実験したが、うまくはいかなかった。次戦では、変化をつけなければならない」

またゲームプランに関してシアラー氏は「計画がないと思う」と語り、「選手がいつ、どのようにプレッシャーをかけるべきなのか混乱しているように見える」と指摘している。

一方ルーニー氏は「ギャレスとスティーブ・ホランド(アシスタントコーチ)はゲームプランを練っていると確信している。いくつかの変更点を加えることを期待している」と語り、第3戦スロベニア代表戦での復調を願っている。

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