「決めていれば100点だった」J1アビスパ福岡・長谷部監督 首位町田に無失点ドロー 想定勝ち点で折り返しも「いいでしょうと下を見たら後はない」

後半、ヘディングで相手と競り合う福岡・重見(中央)(撮影・冨永豊)

◆明治安田J1第19節 町田0―0福岡(22日・町田GIONスタジアム)

前半戦最後の試合で手応えを得た。敵地で首位町田にゴールを許さず、天皇杯を含めた公式戦で4試合連続となる無失点。長谷部監督は「(ゴールを)決めていれば100点だったと思うが、トップを走っている町田さんに自分たちができることはやった」と胸を張った。

昇格1年目ながらリーグ屈指の攻撃力を誇る相手にほぼ決定機をつくらせなかった。ロングボールを放り込むスペースを与えず、1対1で仕掛けてくる相手には複数人で対応。攻守の切り替えや球際でも互角だった。

守備をまとめた田代は「攻撃時にシュートで終わる場面が増え、カウンターを受けるリスクがそこまでなくなってきた。試合中に(守備を)修正できているのも当初と違う」と攻守一体での成長を実感する。

シーズン折り返しの19試合を終えて7勝8分け4敗の勝ち点29。目標の6位以上には勝ち点50台後半が必要と想定しており、ここまで順当に積み上げている。長谷部監督は「(勝ち点)29点だからいいでしょう、と下を見たら、自分たちに後はない」と戒める。

後半33分には途中出場のザヘディが決定機でヘディングを外した。総得点は19点で、1試合平均1ゴールにとどまる。「攻撃の課題が相変わらず。技術をアップしていきたい」と長谷部監督。得点力を高め、さらに上を狙う。(末継智章)

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