女子バスケ日本代表・林咲希、3年前とは違う葛藤 近づくパリ五輪に「責任感と緊張感を持ちながら」

日本代表・林咲希

◆バスケットボール女子強化試合 日本95―87オーストラリア(21日、札幌市・北海きたえーる)

強豪からの連勝に導いた。林咲希は3点シュート5本を含むチーム最多の19得点で勝利に貢献した。20日の15得点も踏まえ、2試合のMVPに選出され「みんなが頑張った結果でうれしい。チームとしても底上げしていく」とパリ五輪を見据えた。

3年前。東京五輪の開幕が迫っていたこの時期は「本当に、切羽詰まっていた」と振り返る。当時は最終メンバーへの生き残りに必死だったが、今は日本代表の主将を担う。昨季はENEOSから富士通に移籍しプレーの幅も広がった。

大きく成長を遂げた時間を振り返りながらも、今度は性質の異なる重責を背負う。自身の仕上げはもちろん、メンバー争いの中でもチームをまとめる務めもある。「主将としての責任感と緊張感を持ちながらやれている」と奮闘が続く。

7月にはニュージーランドとの強化試合を控える。東京五輪の決勝で敗れた米国とはパリの1次リーグ初戦で対戦する。目標の「金メダル」のため、残された時間でチームとしても個人でも全力で準備を進める。(山田孝人)

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