「縁石に乗り上げたと思っている」タクシーから降りた乗客を後退中にはね死亡させた疑いで運転手逮捕 事故後にその場を離れ業務を続けたか

広島市で22日未明、歩行者がタクシーにはねられ死亡した事故で、警察は同日夕方、タクシーを運転していた男(62)を過失運転致死と道路交通法違反(救護措置義務違反、事故不申告)の疑いで逮捕しました。

警察によりますと、男は22日午前1時すぎ、広島市東区中山南1丁目の市道で、タクシーを方向変換していたところ、道路を歩いていた近くに住む会社員の男性(47)をはねて死亡させ、そのまま逃走した疑いが持たれています。男性は、このタクシーの乗客で、降車後に自宅に帰っている途中だったということです。

事故から約20分後、付近を通りがかった人が路上で倒れている男性を見つけ119番通報。病院に運ばれましたが、事故の約2時間後に死亡が確認されたということです。

調べに対して男は「縁石に乗り上げたと思っているので納得いかない」と供述しているということです。男は、事故を起こしたあとその場を立ち去って、業務を続けていたとみられます。

現場は袋小路となっていて、警察は、タクシーは男性を降ろしたあと、バック走行して方向変換中に衝突したとみて、事故の詳しいいきさつを調べています。

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