町田 福岡の堅守破れずドローもJ1初昇格で首位ターン 黒田監督「ぶれずにこのまま進んで行ければ」

 後半、シュートを阻まれる町田・藤尾(左)=撮影・開出牧

 「明治安田J1、町田0-0福岡」(22日、町田GIONスタジアム)

 町田は0-0で福岡と引き分け、勝ち点39としてリーグ戦前半を首位で折り返した。2位の鹿島は後半に2点差を追い付かれて浦和と2-2で引き分け、勝ち点37。神戸はG大阪との上位対決に1-2で敗れた。G大阪は5連勝で勝ち点を37に伸ばした。神戸は同33。広島は柏を1-0で退けて同32とした。FC東京は湘南を1-0で下し、東京Vは名古屋を1-0で破って2試合ぶりの白星。鳥栖は3-0で京都に快勝、新潟-川崎、磐田-C大阪は引き分けだった。

 福岡の堅守を破れず、町田の前半最終戦はスコアレスドロー。それでも、J1初昇格ながらリーグ戦12勝3分け4敗で首位ターンという堂々たる成績だ。黒田剛監督も「選手の奮闘、成長が著しく、ここまで首位争いをしていることに驚きを隠せない一面がある」と話した。

 約1カ月ぶりのホーム勝利を目指した試合だが「あの5バックをどうこじ開けるか、悪戦苦闘した」と黒田監督。前半2分にはエリア右手前からMF下田が左足FKでゴールを狙うがGKに阻まれ、後半15分は右からのクロスにMF平河が合わせようとするも、枠を捉えきれなかった。

 前半戦を終えて黒田監督は「バイタル付近のクオリティー、相手の背後を取るスプリントを、これから練習で積み上げたい」と課題を口にしながらも、「いろんな人たちの力を借りながら、優勝争いをしていることにありがたみを感じる」と率直な思いを語った。

 後半戦は26日に神戸戦、30日にG大阪戦と今季上位につける2チームとアウェーでの連戦でスタート。主将・昌子は「生半可な気持ちでは無理。前半の勢いは関係なしに、もう一回新たな気持ちで挑まないと勝てない相手」と気を引き締める。

 「(前半の快進撃は)予想外ではあるけど、われわれはぶれずに、このまま進んで行ければいい」と黒田監督。“快挙”を目指す残り19試合へ-。その言葉に、揺るぎない自信がにじんでいた。

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