![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1177344527194899405/origin_1.jpg)
迷惑をかけずに「富士山とローソン」が撮影できる、秀逸な作品がX上で話題になっています。
投稿したのは、Xユーザーの「現代美術二等兵ふじわらかつひと(@f2touhey)」さん。
当ポストは2024年6月21日時点で3万7000件を超えるいいねを集めるなど、大反響となっています。富士山が話題となったことに関連し、記事後半では富士山の入山料と収支についても紹介します。
※投稿された写真は【写真3枚】をご参照ください。
※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
「富士山とローソン」を平和に撮影できる画期的な発明
富士山とローソンが収められた写真だが
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1177344518901481875/origin_1.jpg)
出所:@f2touhey
『近隣の方々に迷惑をかけないように 持ち運べるローソンを作りました。 これで富士山さえ見えれば、どこででも「富士山&ローソン」の写真が撮れます』というコメントとともに投稿されたのは、ローソンの上に富士山が乗っているように見える写真でした。
実は富士山の前に写っているのは、ふじわらかつひとさんが制作した「持ち運べるローソン」でした。
外国人観光客の間では、山梨県にあるローソンが「ローソンに富士山が乗ったような構図の写真(富士山ローソン)」が撮影できるスポットとして流行し始め、撮影者が急増。迷惑行為や危険行為が頻発し、2024年5月21日には駅前線安全対策工事(防護柵・幕の設置)が行なわれたことで話題となりました。
そんなオーバーツーリズム問題の対策になりそうな「制作物」がXに投稿されると、瞬く間に3万件を超えるいいねが寄せられたのです。
ローソンの模型はセブン-イレブンの模型を改造
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1177344522248438046/origin_1.jpg)
投稿者のふじわらかつひとさんに、詳しいお話をうかがいました。
「持ち運べるローソン」の制作経緯を尋ねると、「オーバーツーリズムの問題や、黒い幕で覆うというニュースを見てモヤモヤしていました。そもそもなんでそんな写真が撮りたいのかもわかりませんでしたので、ちょっと茶化した解決法を考えました」と話すふじわらさん。
制作でこだわった点を聞くと「鉄道模型用の商品として『ローソン』も存在していたのですが、店舗の形状が少し違っていたので、形状が近い『セブンイレブン』の模型を改造してローソンにしました」とのこと。市販品を購入して2日で制作したという、持ち運べるローソン。「元々の商品がよく出来ているので、少しの改造で綺麗に出来ました」と振り返ります。
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1177344577404322736/origin_1.jpg)
ポストには「その発想はなかった」「天才現る……」「こういうのを待ってた」「家から富士山が見えるので、これがあれば毎日撮り放題」など、ふじわらさんの発想に絶賛した人のコメントが続出。
近隣の方々に迷惑をかけないように
持ち運べるローソンを作りました。
これで富士山さえ見えれば、
どこででも「富士山&ローソン」の写真が撮れます。 pic.twitter.com/zjFYhGtJPS— 現代美術二等兵ふじわらかつひと (@f2touhey) May 19, 2024
【富士山】山梨県が発表した入山料の合計は約6800万円
富士山に関する投稿が話題になったことに関連して、富士山の入山料と収支について紹介します。
世界文化遺産に登録されている富士山は、2014年から登山者を対象に協力金を求める「富士山保全協力金」を本格導入しました(試験導入は2013年)。
対象者は富士山の五合目から先に立ち入る来訪者で、金額は1人1000円(子供や障害者は協力していただける範囲の金額)。ルートごとに基準点が設けられています。
山梨県が2023年7月に発表した「令和4年度『富士山保全協力金』の実施結果」によると、収入が6834万7878円で、支出も同じ金額となっています。
山梨県では富士山の通行料が義務化
これまで「富士山保全協力金」は1000円でしたが、山梨県(吉田ルート)は2024年の夏山シーズンから、1人2000円の通行料の支払い義務化を発表。「富士山保全協力金」と合わせて、1人当たり最大3000円の負担となります。
近年は富士登山でも、軽装での弾丸登山やゴミの放置など、外国人観光客のマナー違反が問題視されていました。
マナー問題について「富士登山オフィシャルサイト」では、「山小屋宿泊者等以外は夜間の登山をすることができません」「山中における危険行為やマナー違反を防止するため、県の任命する富士登山適正化指導員の指導に従ってください」「登山に対する知識及び経験が十分でない方は、登山ガイドなどの同行をお願いします」と注意喚起をしています。
1人1人の心がけによって、美しい富士山を守っていきたいですね。
参考資料
- @f2touhey
- 富士河口湖町公式ホームページ 駅前線安全対策工事について(防護柵・幕の設置)
- 富士登山オフィシャルサイト「富士山保全協力金」
- 山梨県「『富士山保全協力金』について」
- 富士登山オフィシャルサイト「2024年 富士登山をされるすべての方へ」
- 現代美術二等兵 ホームページ駄美術手帖