群馬県のボランティア引き合わせサイト 参加希望者は目標3割程度

 地域のボランティア団体と参加希望者とを引き合わせるマッチングサイト「ボラスルン」について、群馬県は昨年3月のサービス開始から約1年間の利用状況を明らかにした。団体登録が目標の100件を超えた一方、参加希望者の利用は目標の3割程度にとどまり、双方の関心の差が浮き彫りになった。

 県民活動支援・広聴課によると、昨年度目標に掲げた団体登録100件、参加希望者の利用千人、マッチング成立50件に対し、今年3月末までの実績はそれぞれ101件、326人、33件だった。

 上原美奈子生活こども部長は5月末の県議会一般質問で「登録したNPO法人からは、地域を越えて活動を広く知ってもらう点で非常に有効と聞いている」と説明。今後のボランティア参加希望者の利用増加に期待を寄せた。

 ボラスルンはパソコンやスマートフォンからアクセス可能。団体側は活動の日時や場所をサイト内に掲示し、利用希望者は条件に合った団体の活動情報を受け取ることができる。サイト上でボランティアの参加証明書を受け取れたり、メッセージ機能を使って直接団体に問い合わせしたりもできる。

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